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テンポラリー通信

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2018年 04月 01日

10年前の事ーランドへ(5)

2009年2月初めて豊平ヨシオさんを沖縄に訪ねたブログ
を読み還していた。
二泊三日の短い旅ながら、濃い旅だった。
文章も溢れるように流れている。
同じ時間はない。
一期一会、私はその時沖縄の海、豊平ヨシオの作品を御嶽
(ウタキ)のように見詰めていた。
あれから10年、3・11が2011年にあり、吉増剛造の
「石狩河口/坐ル ふたたび」が、テンポラリスペースでこの年
12月に始まった。
そこから毎年ふたつの近代を隠された主題とする「ノート君」
「怪物君」「水機ヲル日」「怪物くん歌垣」「火ノ刺繍」と
吉増の新たな挑戦が今に続く。
それと併行するように2016年東京国立近代美術館2017年
札幌国際芸術祭、足利美術館今年4月沖縄美術館の個展がある。
この一連の吉増剛造と共にある流れの私の原点のひとつは、2009
年の沖縄・豊平ヨシオ作品との出会いにある。
甦る私の沖縄・豊平ヨシオの記憶。
吉増剛造個人との原点は1994年の「石狩シーツ」。
そして豊平ヨシオ個人との原点は2009年沖縄で出会った青の
彼の作品群。
このふたつの原点が、<ふたつの近代>の主題に包含されるように
沖縄で北と南の玄(くろ)い御嶽・カムイとなって待っている
ように思えるのだ。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503



by kakiten | 2018-04-01 14:51 | Comments(0)


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