テンポラリー通信

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2018年 03月 15日

花散ってー紡ぎあう(20)

雪山の130本の桜枝が半分以下になり、今日はゼロに。
ひと時入口横の雪山を彩った桜は消えた。
「ふたたび 花傍らに」展の本当の終わり。
2011年冬から始まった吉増剛造の3・11に対峙す
る表現追求の展示。
その動きに感応し自らの表現をともに開始した鈴木余位、
村上仁美、中嶋幸治、そして会場構成、フライヤー印刷
等で深く関わった河田雅文、酒井博史。
さらには2011年2月から毎月22日1年間吉増を写真
で記録した吉原洋一。
これらそれぞれの深い個の流れを伴って、吉増剛造は一昨年
東京国立近代美術館個展、昨年札幌国際芸術祭個展、足利市
美術館個展と大きく花開いてきた。
そして吉増自身の肝入れにより今回の「ふたたび 花傍らに」
展は催され、偶然にも2018年3月11日に終わったのだ。
このテンポラリースペースの傍らにも、余韻のように蕾から開
花した福島の桜木が咲いたのである。
札幌響文社発行予定の新刊「火ノ刺繍」大冊7百頁余の遅延も
あって、昨年暮れから延びて来たこの展示が、図らずも3月11
日日曜日で終わりを迎えるとは思わなかった。

一昨日登山家中川潤氏と賀村順治宅に弔問に行く。
賀村氏と生前親交あった中川さんはその死を知らず、この日の
弔問となった。
屯田兵の末裔賀村順治の侠気と山男中川潤の漢気はどこか波長
が合ったようだった。
賀村が愛した新琴似の地。
その一角のご自宅を訪ねた。
久しぶりに会う中川さんに嬉しそうな奥さんの心開いた積もる
話を仏前前の居間で我々は聞いていた。
葉隠れが座右の書だった賀村順治。
遠く佐賀県を先祖とする彼は、やはりサムライだった気がする。
花は桜木 人は武士。
何故かそんな言葉が浮かんだ。

雪山に刺された桜木の何本かを、中川潤が選んで賀村順治の
墓前に供えたからだ。

*秋元さなえ展「ランドへ」-3月20日(火)ー25日(日)
 am11時ーPM7時

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503 


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by kakiten | 2018-03-15 15:20 | Comments(0)


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