テンポラリー通信

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2018年 03月 08日

旅立ちー紡ぎあう(18)

写真家の竹本氏が鎌倉へ移住を決めた。
娘のYちゃんが東京で独自に活動を始め、奥様も
仕事の中心が東京になっているからという。
本人は札幌に残る気持ちだったが、住まいが鎌倉
と知ってから一緒にと心変わったようだ。
先日父娘が挨拶に来た。
Yちゃんがお礼と書かれた包みを私に差し出した。
目が少し潤んでいた。
小学校4年くらいからテンポラリースペースを駆け
回りその時々の展示作品とも親しんでいた彼女は、
小学校卒業記念誌に将来の夢として「小さな美術館」
という文章を書いている。
此処の事だよと、竹本氏が見せてくれた。
その文章のコピーは今も大事に手元にとってある。
そんな少女が今は某大手芸能プロダクションに注目され
特枠で育成中という。
そんな中ある集まりで乗馬クラブのオーナーと知り会い
気に入られて1週間馬と生活をしたという。
裸馬にも乗り夢中だったようだ。
感受性鋭く、自由奔放な生き方を希む十代の少女が
父母を引っ張るかのように、今旅立つ。
僅かな縁だったが、此処も彼女には札幌の第二の実家
心の拠り所だった気がする。
竹本氏と話をしている間ずっと2階に坐り込んでいた
Yちゃん。
帰りに手を差し伸べると、両手で握手しながら目は
やはり潤んでいた。

人、旅立つ春。
東京福島泰樹氏より自身の編集出版する「月光」誌
賀村順治追悼特集号に、田中綾さん経由で追悼文章
依頼くる。

これも旅立ちの春への辞だなあ、

 戦場へ
 行く早鐘のランナーの
 背中に涙あふれていたり

  (賀村順治「狼の歌」から)

*鈴木余位・村上仁美展「ふたたび 花傍らに」-3月11日(日)まで
 am11時ーpm7時.
*秋元さなえ展「ランドへ」-3月20日ー25日

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

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by kakiten | 2018-03-08 14:01 | Comments(0)


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