人は自然と対峙し紡ぎあい、故里という第二
の自然を創って来た。
荒々しい野生を、開墾し、耕し、住み、生産
し生きて来た。
土や森から様々な産物を紡ぎ出し、その産物
と人とが交流する市(いち)という中心が出
来る。
私が南那須大桶から足利市への道で見たいくつ
かの小さな直販所は、その原点のような場所
だった。
人はそこで、生産した物と人と出会い、市とい
う小さな社会、(みやこ)を紡ぎ出していた。
そしてさらに大きな市へ、小さな市はより大き
な<みやこ>と広がる。
那須の国の都、足利の街へ。
そんな小さな国の幾つもの都・市が広がり、国
家という大きな中心の地・首都に繋がっていく。
しかし人の心奥には、都(みやこ)と小さな国・
故里を繋ぐ路が生きている。
道は故里と都を往還し、人と物も身体の動脈
静脈のようにあったのだ。
紡ぎあうとは、人と人、人と物、人と自然の
交感しあう往還の行為だ。
今、時代は、繋ぎあう、交感する回路が磨滅
しつつある時代という気がしてならない。
片道通行で往還のない道が見える。
<移>(動)・<移>(住)・<移>(民)。
<移>の爪先、小手先の性急さが先走り尖鋭化し、
(動)(住)(民)の踵、故里が見えない。
私たちは、きっと心の難民の時代を生きている。
*高臣大介ガラス展「紡ぎあう」-前期1月30日(火)
ー2月4日(日)・後期2月6日(火)-12日(月)
*鈴木余位・村上仁美展「ふたたび 花傍らに」-2月27日
-3月11日
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503
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