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2017年 10月 29日

鎮魂・癒しー最前列にして最後尾(26)

昨夜ロクさんから初めて聞いた湘南の話。
鎌倉の自然風致地区の山の裏側は、スッパリと
切断され住宅地造成が広がっている。
歴史的自然の側とその反対の裏側のギャップ。
札幌ではその境が緩く共存しているが、鎌倉
ではバッサリ切断され芝居の書き割りのようだ
という。
湘南の海岸も観光客のシーズン前には、トラク
ターがビーチ清掃に入るという。
観光・レジャーに徹底した自然管理の実態だ。
さらに夜の湘南に集まる暴走族の所業等、湘南・
鎌倉の観光レジャーの実態を聞かされる。
山裏側半分の話は、観光地売り物のイメージと
その舞台裏を象徴する話だった。
札幌でもかって三角山を全部削り宅地化する
動きがあったという。
確かに山裾の南一部は削り取られたままの状態
が今も残っている。
破壊は自然保護運動により撤回されたと聞く。
鎌倉の歴史・自然にはその事がもっと徹底して
山地半分をスパッと自然保護造成・宅地造成と
舞台の書き割りのように二分して背景化してい
るのだろう。

湘南のような南の人間が北へとあこがれる気持ち
は、手つかずの自然への憧れと重なって感じる。
私は北の人間だが、北海道でも道西に属するから
何故か道東・オホーツクへの関心があるような気
がする。
南は北へ、西は東へ。
これはある種の心の磁極・磁場なのだろうか。

ロクさんの作品の明快な立体断面でありながら、
暖かく軽やかに舞う作品群を見ながら、自然地形を
効用に拠って観光と宅地とスパッと切断する近代文明
に対する彼の心の痛みと慰撫を感じていた。
今回の作品群は彼の故郷への鎮魂と癒し・願いかも知
れないと思う。

*菅沼緑展ー10月29日(日)午後5時まで。
*ホピ&カチーナドール展ー11月1日ー5日

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503


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by kakiten | 2017-10-29 13:53 | Comments(0)


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