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テンポラリー通信

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2017年 10月 15日

秋の訪問者ー最前列にして最後尾(19)

夏が終わり短い秋が来る。
壁の蔦も一気に紅葉が進む。
もう山には初雪が降っただろうか・・。

茨木の妹たちに続いて栃木足利美術館のS氏が来る。
11月3日から12月24日まで開かれる吉増剛造展「涯テノ
詩聲(ハテノウタゴエ)」の打ち合わせだ。
札幌国際芸術祭北大博物館に続く足利美術館での展示。
2011年から始まった吉増剛造の3・11以後の仕事
ひとつの集大成に入っている。
来年は沖縄美術館もあるが、この足利美術館の展示がひとつ
の区切りと思われる。
その所為もあるのだろう、この展示の最終日のトーク
セッション「札幌の古・水・道(フシコ・ワッカ・ル)」
に私も招かれている。
1994年「石狩河口/坐ル」で始まり、2011年「石狩
河口/坐ル ふたたび」-「怪物君」に至る23年間に及ぶ
ひとつの節目。
私如き浅学菲才な者が博学多才な天才詩人とトークなど
考えられもしないが、唯々節目にいつも立ち会ってきた経過も
踏まえ、見て、聞いて、今回も立ち会う事が責務だろう、と
決心していた。
トークタイトルも多分吉増さんの意向で決められたと思う。
私は私の札幌で生きて来た自分のありのままを引っ提げて
そこに立つだけだ。
タイトルに札幌の二文字があるのも、その辺を見通しての
配慮と思われる。
12月24日の正式なご招待とその打ち合わせをS氏とする。

その二日後、札幌国際芸術祭で吉増さん他の展示キューレー
トをした東京現代美術館のYさんから不意に連絡が来た。
芸術祭の後始末があったのだろうか、今札幌で朝寄りたい
という。
テンポラリーに急ぎ着くと、もう玄関前に荷物と本人。
宿屋が近くだったと言う。
それから2時間弱終わった吉増展をはじめ色んな話をした。
聡明で柔軟な感性をもつYさんは、今回の芸術祭でも屈指
の優れた仕事をした人だ。
その自覚と喜びがきっとここへ来てくれるエネルギーな
のだと感じている。
大友良英氏とともに今芸術祭で得た忘れ得ぬ知己である。
他にも映像の宮崗氏、音響の牟田口氏とも長い付き合い
となる予感がする。

芸術祭運営自体には種々の批判もある。
それはそれで正当な場合もあるが、問題はいつも作品と
人である。
そして場の再発掘・再発見という場の問題も関わるのだ。
さらにその事はいつも自分自身のその場、今回の芸術祭
でいえば、札幌で生きている自分自身の場が問われる事
でもあると思う。
その意味でも足利美術館での私の出番のタイトルがすべて
を象徴している。

病躯・老躯に鞭打って頑張ろう・・。

*菅沼緑展ー10月17日(火)ー29日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休。
*ホピ&カチーナドール展ー10月31日ー11月5日

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503




by kakiten | 2017-10-15 16:55 | Comments(0)


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