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2017年 06月 23日

三人展「なんのためにあるのか」ー泉=メム(13)

廃品アート、写真・衣装の3人が見捨てられた物品を
主題に3人展を開いている。
見捨てられた古い着物や物、そして路傍に蹲っている
石や木片、見捨てられた風景の断片の写真。
それらが気持ちよく展がっている。
1階会場北側には千葉栄さんの廃品利用のネオン、気に
入って拾ってきた様々な物、お化けビニール風船人形等
が並ぶ。
正面にはぼろぼろになった黒と赤の着物が衣装掛けに
立っていて、その横にこれも古い着物が等身大の姿で
立っている。
その二つの衣装の奥壁に亀甲形のオリジナル額に入った
ふたつの衣装を逢わせて象徴するようなコラージュ作品
が架けられている。
南窓際には折に触れ色んな処で拾った石・貝等が人懐こ
い表情を見せて微笑んでいる。
2階吹き抜け回廊には写真家の五十嵐阿美さんの写真と
路傍や岸辺で拾った石や貝や木片が陽光の中で呼吸して
いる。


レトロともジャンクとも言えない、懐かしく暖かいもの
の存在感が満ちあふれているのだ。
その底流には三人の優しく柔らかな感性の、ラデイカルな
視線を感じる。
三人の<×1>は、見捨てられ、消費され、消去される
風景・物へのともに生きた時代への懐古に流れぬ静かな
愛着・ともに呼吸した同時代の地場への想いだろうか。
三人の同じ想いが三様の眼となって、ひとつの時代・世界
をコンテンポラリー(同じ時代)な世界を呼吸させている。

これから月を超えた7月2日まで、この三人の醸し出す
柔らかでラデイカルな<×1>は、深く息付き三人の共有す
る空間世界を拡げ浸透していくだろう。

*三人展「なんのためにあるのか」ー6月23日(金)ー7月2日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休。
*及川恒平×古館賢治ライブー7月中旬予定。
*5人展ー7月25日ー30日:鼓代弥生・岡田綾子・チQ・藤川弘毅
 ・酒井博史。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2017-06-23 12:33 | Comments(0)


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