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2017年 06月 06日

薄いヴェールの丘ー泉=メム(5)

会場中央の村上仁美さんが築いた砂と土の丘が
半分消えた。
鈴木余位さんがトルコから帰国し、映像設営を
片付けている。
先月展示後撮影に呼ばれてトルコへ赴き今札幌で
搬出作業だ。
吉増さんは5月末オランダへ赴き、今月帰国し
札幌へ。
皆さん動きが国際的だ。

 薄いヴェールの丘にたち、静かに"病い”を待っている

         (「花火の家の入口で」ー吉増剛造)

撤去作業を終えた余位さん、村上さんたちを一日札幌緑の
運河エルムゾーンに案内する。
大通り公園西7丁目ー西8丁目間の通りを塞いで創られた
イサムノグチのブラックマントラからスタートする。
この螺旋形の滑り台は当初8丁目にあるなだらかな人工の
丘を潰してその地に予定されていたが、イサムノグチが
勿体ないとその手前の道路に建設を決めたと聞く。
なだらかな丘は、この地帯がかって木々が茂り遠くから
見ると鯨の背のように見えて、鯨の森と呼ばれていた事に
由来し創られたようだ。
鯨と螺旋の造形。
これは登別のアフンルパル(螺旋状のあの世への入口)と
フンペ(鯨)の地形関係に似ている。
そこからY電機ー札幌TV本社を経て植物園へ。
植物園を一巡りし、出て通り一つ隔てた伊藤邸を一周する。
もうすでにマンション建設が始まっていて、主の居ない
広大な庭は草木が勢いよく野性味を漂わせている。
植物園の大樹の梢と伊藤邸の大樹の梢が旧5号線を超え
上空で握手しそうな勢いである。
元々は同じ森の木々たちだ。
そこから偕楽園緑地跡井頭龍神を詣で、清華亭の春楡{
エルム)の巨木を見る。
さらに通りを渡り、北大構内のサクシコトニ川へ。
そして川沿いに北18条の遺跡公園まで歩く。
ちょうど北大祭の最中で大勢の人が歩いて屋台も多く
いつもの静けさはない。
それでも遺跡公園の近くは人もいなく静かだ。
そこからテンポラリーに戻り、登別のアフンルパルを
見たいという余位さんの為に酒井君に連絡し予定を
組んだ。
8年程前酒井君の優れたアフンルパウ探訪記を読んで
いたので、適格だと思ったからである。

翌日村上さんの車で余位さんたちが曇天雨の中聖地へ
と向かった。
2011年封印を解いた余位さんの8ミリカメラが
きっと優れた映像経験として何時の日か披露される
時もあるだろう。
吉増剛造展「火ノ刺繍乃ル=道」は8月「火ノ刺繍
ー「石狩シーツ」の先へ」へと連なり、静かな胎動
を続けている。

*3人展「なんのためにあるのか」ー6月23日{金)ー7月2日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休。
*及川恒平×古舘賢治ライブー7月中旬予定
*5人展タイトル未定ー7月23日ー30日:チQ・鼓代・藤川・酒井・岡田


 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2017-06-06 12:44 | Comments(0)


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