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2017年 05月 27日

移民・難民・棄民ー泉=メム(3)

明治の近代化と昭和戦後の近代化の過程で、移民
移住していった人たち。
それらとは全く違う過程でフクシマの移住・移民
がある。
国内・国外の相違はあっても、移民状況の動機
も違う。
移住せざるを得ない故国・故郷の有り様。
移民ではなく棄民のような、深い心の痛手。
その時故郷・故国は時に愛おしい純化した結晶の
ように、心に抱かれ保たれる。
その故郷・故国の磨き上げられた存在に、はたっ
と立ち尽くす瞬間が我々にあるに違いない。

ある時友人のQ君が語った事を想い出す。

 最近知り合ったブラジル日系3世の友人と会うと、
 何故かほっと安らぐ気がするんだ・・。
 彼の日本語が凄く綺麗でね・・・。

両親、祖父祖母が大切に守った故国の言葉。
ポルトガル語やスペイン語が公用語の異国で、心の
棄民とならぬよう大切に保たれていた故国の言語。

この話を浪江出身のH氏にした時、彼は驚いたように
云った。
ブラジル移民の移住者の割合は東北浪江が多いのです。

海外移住と国内移住。
その移民者の故郷の心の距離。
移民・難民・棄民。
ノーモアヒロシマで終わった明治近代。
ノーモアフクシマをもたらした戦後近代。
私たちの時代は、故郷・故国の像を今後如何なるもの
として結んでいくのだろうか。

+吉増剛造展「火ノ刺繍乃る=道」ー5月28日まで。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2017-05-27 13:03 | Comments(0)


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