八木さんの遺族高橋均さんから連絡があった。
八木伸子さんの姪にあたるお母様が亡くなられたと言う。
遅れていた八木作品選んで明日こちらへ。
母上の死後ご多忙中申し訳ない気がする。
ほぼ毎年この時期に催しているふたりの展示。
追悼の意味もあるが、私の家に遺されていたふたりの絵画
おふたりの死後この2点に触発されたのが一番大きな理由
である。
生前保次さんは抽象、伸子さんは具象と分けられていたが、
そんな事はない。
ふたりが追求したのは札幌の色彩・彩(いろ)だったと
感じたのだ。
だからおふたりの命日に近いこの時期に所蔵するふたりの
色彩・黄と緑の燃えるような彩を基点に、私の知る範囲で
ふたりの作品を所有している人たちに呼びかけ展示を試み
ている。
これまでご遺族の高橋さん、そして友人の小杉山竜一、
平川勝洋の両君が参加してくれた。
かって本屋さんにギャラリーを開いていた小杉山さんは
多くの八木夫妻の絵画を所有していて、その内の何点か
をこれまで展示している。
さらに高橋さんは夫妻の遺された作品を管理し保管して
おられるので、今だ未見の作品が展示される。
今回はお母様への追悼の想いも交えて選ばれると想う。
萌えるような黄と緑の八木保次・八木伸子の彩(いろ)。
これを基調低音にふたりを愛するそれぞれの絵画所有者
がこの短い春の夏の始まりを唱和したい。
そんな気持ちで続けているのだ。
*彩・八木保次・伸子展ー4月11日ー23日
*吉増剛造展「火ノ刺繍乃道(ルー)」ー5月予定。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503