それぞれ旅立ちの3人が集まった。
今日朝ベルリンに帰国の谷口顕一郎さん、4月1日
九州大学入学で旅立つ野崎翼君、そして札幌で新た
な作品活動を展開している瀬川葉子さんの3人だ。
世代も作品領域も違う3人が何故か共通する心がある。
凹み彫刻谷口さんの作品の折りの考え方、雑紙を美し
い曼荼羅作品に仕立てる瀬川さん、そして折り紙を
巧緻な造形作品にする野崎君。
この野崎君の才能に最初に注目したのは谷口さんで、
優秀な若者がいるよ、と私に告げたのだ。
その野崎君を瀬川さんに紹介し作品を見て仰天した
瀬川さん。
その昨年の展示を野崎君が見に行き、3人の接点が
生まれた。
さらに谷口さんは以前ここで展示した瀬川さんの作品
に触発されその作品を購入し、自らの彫刻の素材とし
て新たな彫刻を創ったのだ。
その作品を見た瀬川さんが感激しそれを購入すると
いう交感過程もあったのだ。
九州・ドイツへと旅立つ谷口、野崎君に瀬川さんを
加えて、ささやかな見送りの夕を昨日午後開いた。
それぞれ誰が言うのでもなく、各自作品を持ち寄り、
鑑賞しながら、会話が弾んだ。
そしてそれぞれの生活の根の話、その中で創作する
心の踵(かかと)のような生の歩み。
そこに性別もそれぞれの生活の相違も年齢も超えた
キラキラした汗のようなものが溢れ、波打っていた。
これから九州大学へ進学する野崎君も、育児・家事
を抱える瀬川さんも、異国で作品活動を続ける谷口
さんもすべて有りの儘語り、苦労は苦労とし、なお
かつ共通する創る喜びを伸び伸びと発語し嬉しそう
だった。
別れの前の束の間の小さな宴。
ゆったりと3人の心の踵(かかと)・美しい軸足が
走っていた。
*追悼八木保次・伸子「札幌の彩(いろ)」ー4月4日ー16日
*吉増剛造展「火ノ刺繍乃道(ルー)」ー5月予定。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
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