週3回の透析治療を受けていると、この時間が
純粋な内臓時間のように思える。
健康時意識しなかった時だ。
気のあった友人とお酒を飲んでいた時間が、それ
に近いのかも知れない。
肝胆相照らす、五臓六腑に沁みわたる、・・。
腹を割って付き合う。
腹蔵無く語り合う。
濃い付き合いを内臓を比喩して表現する言葉は
意外と多い。
真の人と人の関係は内臓にあるのかも知れない。
男女の場合はもっとそれが直接性を保っている。
身体すべてから内臓の直接性にまで達するように
思える。
人工透析の5時間、頭は真っ白でひたすら腹筋や
左右の足の倒立、ブリッジ、うたた寝、ハンド
クリップ等身体に関わる時を過ごしている。
1時間おきに血圧測定があるので、睡っては
いられない。
かといって思考の時間でもない。
左手は点滴状態なので本を読む姿勢には慣れない。
ただひたすら内臓が黙々と身体内でこなしていた
時間を共にするのだ。
山中を疾駆したり、いい仲間と良い酒を飲んで酔
ったりした時に意識しなかった純粋身体内臓時間
をこの治療は与えてくれているらしい。
腎臓さん、五臓六腑・内臓さん、見えない命(ミコト)
と向き合う純粋内臓時間を明日もまた・・・。
*高臣大介ガラス展「奏なであう」ー2月近日予定。
*中嶋幸治作品展ー2月予定。
*吉増剛造展「火ノ刺繍乃道(ルー)」ー4月予定。
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