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テンポラリー通信

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2017年 01月 15日

福岡・青森・利尻ー広い河口(9)

来月展示予定の中嶋幸治さんが来る。
展示内容や日程を打ち合わせる。
手作り製本の実演と販売が主だ。
デジタル時代全盛の中、完全手作り製本を
一冊一冊を作品として提供する。
そこへ古書田原書店の田原洋朗さんが来た。
彼もまた手作り製本に心燃やす人だ。
話は早速中嶋展への興味へと続く。
そしてそれぞれの故郷田原さんの利尻、中嶋
さんの津軽へと話は移る。
過疎となり原野化した故郷の島、故郷の山。
ふたりからはそんな故郷への深い愛が溢れ出る。
そして原風景への熱い使命感が語られた。
これも手作りの製本への情熱と同じ心の根から
発している。
田原さんが今年6月帰省する利尻島。
その島の祭りがある頃中嶋さんも利尻を訪ねたい
と心が動いたようだ。
父祖の耕地(カルチャー)を今の自分の耕地と
して根を刺す。
そんなふたりの風土への目線を心の風土として
感じる。
ふたりの父祖、漁師・リンゴ農家の耕地・精神の
風土なのだ。
私は祖父の<停車場通り>の表示の入った昭和前期
の広告や大正時代の樺太丸船便通知葉書、祖父手書き
の和綴じ製本覚書などを披露した。

田原さんが帰って福岡出身の成清祐太君が来る。
成清君と同じ年齢の頃中嶋さんも札幌に移住して
来たのだ。
南と北の移住者同士、話はふたりの故郷と札幌の今
とが共に交叉しながら続く。
ふたりにとって札幌とは何んなのだろう。
東京とは違う新天地・・・?。
ふたりは現代の啄木なのかも知れない・・。

利尻・津軽・筑前。
本来の風土がカルチャー(耕地)として甦る。
三人三様の、否、四人四様の踵の風土が顕れて、かつ
現在を見詰め共有するかのような時間が流れた一日だ。

*高臣大介ガラス展「奏であう」ー2月予定。
*中嶋幸治展ー2月予定。
*吉増剛造展「火ノ刺繍乃道(ルー)」3,4月予定。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2017-01-15 13:27 | Comments(0)


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