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テンポラリー通信

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2017年 01月 01日

身駆・短駆ー広い河口(1)

元旦開廊早々、近くに住むOさん母子が来る。
6歳の娘碧ちゃんと3歳男の子顕くんの子連れだ。
碧ちゃんは零歳の頃から来ているので、ここはもう
お馴染みの場所である。
弟を先導し梯子を登る。
3歳の顕(あきら)君は、ここは二度目だか、体で
覚えているのか、梯子登りに初挑戦する。
膝を使い足の底を使い登りに成功すると、もう止まら
ない。
2階奥の階段を私を呼んで声に合わせ短い足で下り、
再び梯子登りに挑む。
額に汗びっしょりかきながら姉・弟、身駆・短駆。
駆け回っている。
掌大の卵形の作品の前でふたりの記念撮影。
これがぴったりだった。

小さな身体を使って、全身で空間を呼吸する。
作品を鑑賞するという頭脳の詳細化・観念化ではなく、
皮膚呼吸のように空間と同化し一体化する。
大人には喪われた会場経験が甦っていた。
会談を降りる毎にオジサン、オジサンと立ち会いを
求められ小3,40分・・・。
オジサンも些か疲れた次第だ。

昼過ぎ賑やかな家族が去って間もなく網走の漁師・画家
佐々木恒雄さんが来る。
彼も同じく子供が出来たばかりの境遇だ。
2階回廊壁に飾られた育児のスケッチ連作に、佐々木
さんも甚く共感している。

3歳から壮年期まで、一体感共感が空間に木魂して、
3日目元旦豊かな会場である。

*森本めぐみ「百年の予定」展ー1月3日まで。
 am11時ーpm5時:2日(月)定休日休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2017-01-01 16:43 | Comments(0)


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