元旦開廊早々、近くに住むOさん母子が来る。
6歳の娘碧ちゃんと3歳男の子顕くんの子連れだ。
碧ちゃんは零歳の頃から来ているので、ここはもう
お馴染みの場所である。
弟を先導し梯子を登る。
3歳の顕(あきら)君は、ここは二度目だか、体で
覚えているのか、梯子登りに初挑戦する。
膝を使い足の底を使い登りに成功すると、もう止まら
ない。
2階奥の階段を私を呼んで声に合わせ短い足で下り、
再び梯子登りに挑む。
額に汗びっしょりかきながら姉・弟、身駆・短駆。
駆け回っている。
掌大の卵形の作品の前でふたりの記念撮影。
これがぴったりだった。
小さな身体を使って、全身で空間を呼吸する。
作品を鑑賞するという頭脳の詳細化・観念化ではなく、
皮膚呼吸のように空間と同化し一体化する。
大人には喪われた会場経験が甦っていた。
会談を降りる毎にオジサン、オジサンと立ち会いを
求められ小3,40分・・・。
オジサンも些か疲れた次第だ。
昼過ぎ賑やかな家族が去って間もなく網走の漁師・画家
佐々木恒雄さんが来る。
彼も同じく子供が出来たばかりの境遇だ。
2階回廊壁に飾られた育児のスケッチ連作に、佐々木
さんも甚く共感している。
3歳から壮年期まで、一体感共感が空間に木魂して、
3日目元旦豊かな会場である。
*森本めぐみ「百年の予定」展ー1月3日まで。
am11時ーpm5時:2日(月)定休日休廊。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503