街のクリスマスイブの喧噪も明けて、晴天・青空拡がる。
白い饅頭のように積もった雪の輪郭が柔らかい。
街の佇まい、静かだ。
世界は、新しい年へ。
大晦日を過ごし、おせち料理を用意し、神社へ参拝する。
年の瀬、日本人の心の原風景が広がる。
真っ白な天地に静寂な祈りの世界。
北には清々とした、此処ならではの風景がある。
ぽっかりと浮く、梢の雪。
風の方向に吹き付けられた幹の白い影。
その反対側の濡れた黒い樹皮。
葉のない幹と枝の、青空に鋭く存在感ある樹の風姿。
祈りの姿のようだ。
天に拡がる枝・梢・幹は、見えない地中に根・根毛も
水という光を求めて垂直に地軸の中心に開いている。
宇宙の光の中心へ、地球の内なる熱の中心へ。
梢も根毛も天地の中心、祈る手のように、垂直な軸身
触れる指の震えを呼吸しているのだ。
人も同じ鼓動の中にいる。
祈りとは、クリスマスの西洋も大晦日・正月の日本も
本質的にはきっと変わらない。
喧噪の後に静寂がある。
静寂の内にこそ、踵の時間がある。
落葉の裸木と繁る樹木、両様が生命の形象だから、
梢と根毛の、明視・暗視の世界もあるのだ。
去る年・来る年、ふたつの年を駆けて、赤子を抱き帰郷
森本めぐみ展「百年の予定」が始まる。
*森本めぐみ展「百年の予定」ー12月30日ー1月3日
am11時ーpm5時:2日(月)休廊。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503