テンポラリー通信

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2016年 12月 07日

マンゴーアイス寒・暖ー茨(イバラ)・(ト)(16)

煙草を切らして、近くのコンビニまで買いに行く。
店内でふっと以前から気になっていたマンゴーアイス
が目に付き衝動買いした。
零下10度に至ると予報された大寒気で、路面はツルツル
外はひどい寒さだった。
テンポラリーに還り、ストーブの前でマンゴーアイスを
食べる。
暫くして急に吐き気に襲われた。
トイレで4,5回戻した後ふらふらして椅子に寄りかかり、
ストーブにへばりついた。
意地汚く寒い中アイスなど齧り付いたのを悔やむ。
ふらふらしていると、ちょうどMさんが来て今月出たばかり
の「現代詩手帖」12月号に鈴木余位さんが書いてるよ、と
見せてくれる。
「怪物君、テンポラリー君」と題するテンポラリースペース
吉増剛造展についての文章だ。
一読し、それまでの寒気・不調が吹き飛ぶ気がする。
「石狩河口/坐ル ふたたび」20010年12月初めてこの
地を訪れその後ニューヨーク・トルコ留学した2014年を除
き残り吉増展全てに関わった記録である。
そこには私との最初の目黒での出会いから、各年での吉増展
とこの場所テンポラリースペースでの深い友情と愛が刻み込
まれていた。
今年6月の東京国立近代美術館情報誌「現代の眼」で、私が
書き込めなかった部分が、当事者のひとりである鈴木余位さ
ん自身が、見事に文章化してくれていた。
私が「現代の眼」で一番苦労したのは、この6年の記録と吉増
さんの抱える本質的主題近代というふたつのテーマだった。
吉本隆明と大野一雄を軸にしたふたつの近代というテーマには、
少し触れられた物の、身近な鈴木さんを初めとする酒井博史君、
中嶋幸治君、河田雅文さん、村上仁美さん、山田航さん達のこの
6年間の参加・協力をどう文章化し記録するかは、吉増剛造の
未踏の表現展開との関わりで非常に重要な位置をまた別軸で占め
ていたので字数制限の中同時に書き込むのに苦慮したのである。
吉増展のこの地での意義から一見私的な友人達との関わりは、
私には近代という大テーマと同じ位外せなかった。
結果1600字の字数制限枠内で充分に書き込めず、無念の
結果と成った。
その無念の部分を今回の鈴木余位エッセイは、見事に埋めて
自らが参加し、人に場に共感した名文となっている。
私が感じている以上に近い第三者の鈴木さんの方が、余程深く
この場とこの場の友人たち、そして私についても深く見詰め
感動的に綴っている。
以前の「文学界」(2013年10月号所収)の山田航さんの
名文といい、今回の鈴木余位さんの名文といい、身近で親しい
若い友人たちの驚くべき心眼力である。
私は感動し、それまでのマンゴーアイス寒気ショック症候から
急に暖かな南のマンゴーの風に触れている気がした。

余位さん、感動しました。
感謝です。ありがとう・・・。

*森本めぐみ展「百年の予定」ー12月30日ー1月3日
 am11時ーpm5時:1月2日月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2016-12-07 13:50 | Comments(0)


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