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テンポラリー通信

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2016年 12月 02日

culture(耕地)ー茨(イバラ)・戸(ト)(12)

紐育在住の美術家のRさんが来る。
活字職人酒井博史さん、写真家M夫人も一緒だ。
Rさんとももう長い付き合い。
20年位になるだろうか。

東京のYさんから電話が入る。
深川ー清澄白河MOTサテライトで多忙の中、
テンポラリー吉増剛造展延期の一因となった
お詫びとお礼の電話だった。
石田尚志、鈴木余位氏、吉増さんとも交流の深い
凄腕キューレーターと聞く。
いずれ札幌でお会いするのが楽しみな方である。

この処寒さの所為もあり、内向きの心が少し前を
向く。
外部からの刺激が良い薬だ。
Yさんと少し話で触れたが、深川を清澄白河という
地名で呼ぶ事は知らなかった。
東京にも江戸・深川という地方がある。
日本の首都意識から、自らの地方性を喪失するのは、
なにも東京に限った事ではない。
札幌も道都意識から、札幌という地方を忘却しつつある。
経済・政治面だけでなく、基本の文化面でそうなのだ。
札幌だけが美術館も文学館も道立と頭に命名されている。
文化(culture)の語源は本来、培い耕す耕地
の意である。
人間社会の増幅したインフラ意識が、足元の自然風土を
遊離させ、都市や国家という集団社会構造に吸収されている。
個としても足が車・電車に代わり、眼・耳が電波画面で
代用化する。
百聞も百見も電子機器に癒着して、一見も一聞も<如かず>
の真実を喪失しつつある。
自然と向き合い、培(つちか)い・耕(たがや)した風土
という人間的自然環境を捨て、代換え巨人化した国家・都市
媒体エネルギーに易々と身を任せているのが現代人と思う。
カルチャー(耕地)とは故郷・故里(ふるさと)を生んだ最も
人間的な文化の基底なのだ。
風土も故里も磨り減り、インフラ集中の大都市ばかりが都市帝国
化して聳え立つ。

深川ー清澄白河。
江戸は海と川の街、澄んだ白い水の流れが浮かぶ。
東京都現代美術館一年間の改装休館で、足元の耕地探求とは、
良い機会で楽しみですね・・・と話した。

*川俣正TETRAーHOUSE326展ー12月25日まで
*森本めぐみ展「百年の予定」ー12月30日ー1月3日
 am11時ーpm7時:月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2016-12-02 12:31 | Comments(0)


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