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2016年 11月 13日

トランプ現象・陥没ー茨(イバラ)・戸(ト)(1)

アメリカ大統領選挙トランプ勝利の内側には、隠れトランプ
が大勢いたと報道されている。
それは従来中間層と呼ばれた人たちのようである。
この層が声もなく地滑りするようにトランプに投票した。
なにかイメージとして、福岡博多の道路崩壊が浮かぶ。
そして杭打ちの不足した高層マンションや、生産地偽装の
高級料理、その他の空洞化した色んな分野の共通する現在
を思う。

かってトーストにハムエッグ、トマトジュースのような
アメリカ中流家庭の普通の朝食がまぶしかった時代があった。
夫婦・子供のキラキラした平均的な家庭。
家電製品に囲まれ、陽射しの入るベランダ、緑の芝生。
そんな等身大の豊かな中間層の暮らしが、アメリカの象徴とも
思われた。
その中流層が崩壊し、貧・富に引き裂かれてきている。
富の差が剥き出しに貧に対峙し、摩擦が激化する。
自然もその野生を剥き出しにしてくる。
人間社会と自然との緩衝地帯故里・森林の喪失がそうした自然
災害を引き寄せる。
なにか地球規模、社会規模でこうした中間ゾーンの崩落が始ま
って来ているようだ。
夫婦と子供という等身大に反映したアメリカではなく、巨大な
富の固まり・タワー摩天楼・巨人しか見えてこない。
トランプ本人もそうした富裕層の代表不動産王のひとりである
からだ。

中間層からの没落、下層から上層への逆襲が隠れトランプ現象
であり、上層に属するクリントンへの隠れ拒否と成ったのだろう。
トランプ当選後、反トランプデモが続発しているという。
どちらもが感情の野生を剥き出し始めている。
心の中間地帯が喪われつつある。

人類が営々として築いてきた掌(てのひら)のような中庸文化が、
巨大な何かによって喪われつつある。
それもまた人間が造ったなにかである。
人間自身の内なる自然、野望という野生と希望という知性の
闘いが国家規模・地球規模で今始まりつつあるのかも知れない。

*森本めぐみ展「百年の予定」ー12月末ー1月初め。
*吉増剛造展ー1月中旬~

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by kakiten | 2016-11-13 14:46 | Comments(0)


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