陽射しがギヤラリーいっぱいに溢れている。壁面が白一色の性もあり眩しい。
窓を開けると風が通る。風も陽射しも面で入ってくる。通りの向こうはキヤンパス
であまり遮蔽する建物がないせいか、風も陽射しも伸びやかなのだ。近くの食堂
もそうだ。中華、カレー、洋食、蕎麦となにか空間も広く、安く美味い。主人も年配
女性が多く客も老若さまざまだ。妙にトレンデイだったり通ぶった店がない。学生
が多い街という事もあるだろうがやはり私には北大の敷地の保つ広さおおらかさ
が風土のように影響しているように思われた。駅前ゾーンのブランドショピング街
にも近いのだが北大構内に点在する原生林の面影を残す樹木、農場の広がり
等が暮らす人の気質にも影響しているように思えるのだ。お店の経営者もなにか
話し掛ければ気軽に世間話ができそうで気取りが無い。夜の店もそうでいつかの
焼き鳥屋さんの女主人秀さんもそうだった。「子の付いてないのが恥ずかしくてね」
といっていた人だ。まあその分しっかりとこちらも見られたいるのかも知れないから
いつもペンキだらけで鉢巻をした得体の知れないオジサンと思って話し掛けたの
だろう。なんせ中川潤さんと一緒のことが5月は多かったからね。今は服装も普通
になり独りで行くのであまり変には見られていない気もするが・・・。昼は特にドカ弁
系の私には大変良い。量が多いのだ。美味くて。美味くても量が少なくお代わりす
るのもなにかという店は円山近辺にはあったがここではその心配はない。
食べる物も陽射しも風もいっぱいで、あとはいい作品といい仕事が溢れればいい。
ポケットのお金は少ないけれど。
*藤谷康晴展「常温で狂乱」7月4日(火)-16日(日)am11時ーpm7時
*山岸宏昭展「木は水を運んでいる」7月18日(火)-30日(日)am11時ーpm7時