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テンポラリー通信

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2006年 06月 23日

川の流れー界(さかい)を生きる(2)

今日は朝から曇り空で雨となった。雨の中を歩いて昨日とはまた別の道を
辿る。農場の土の道を今日は避け北大国際交流会館横の北大苗園の横を
通る。そこからサクシコトニ川沿いに構内を歩いた。桑園地区もそうだが低い
土地の傾斜した地域に公園や学校が多い。きっと私有地ではなくかっての川
や沼だったゾーンだからだと思われる。その窪みや土地の傾斜地に樹が多く
風も流れている。transparentが透き通るという意味なら川もまた大地の
異なる地層の狭間を透明に流れている存在かもしれない。ふたつの異質な
凹みの間を<trans>していく川とはある意味では私が考えているギヤラリ
ーのように思える。わたしにとってギヤラリーとは表現する人が<trans>す
る装置のような場である。従ってそこはただの展示とは異なる。exhibitionの
<ex>が外へ前へを意味するのは多分transの意味と深く関わっている。
乗り換え駅や変電装置にもtransが使われているように何かが革っていく場
なのだ。人間の内部と外部がつながってその間を川のように流れている透明な
現在形。その流動しながら留まっている場を仮にギヤラリーと呼んでもいいと
思う。雨の中を歩きながらそんな事を思っていた。親しい協力者に経営者とし
て詰問された答えにはなりもしないが少なくとも自分が今の生活形態を選んだ
意思はそうだ。経営とは利益を追うレールを牽きその汽車に乗ることだ。道も
車の道と川に近い道とはそこのあり方が違う。そして生きることはそのふたつ
の道の狭間を生きる事なのだろう。もうひとつの界が人間にはある。

by kakiten | 2006-06-23 13:46 | Comments(0)


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