やっと秋めいてきた。
曇天、清涼・・・。
背広上着を変えた。
途端に手にした小さな紙袋を置き忘れた。
この背広では二度目。
ポケットの少なさとサイズ小ささの所為かな。
静かな秋とは裏腹に、心はガタついている。
吉増剛造さん、宮沢賢治展で来札の連絡あり。
明年の展示の打ち合わせともなりそうだ。
東京・竹橋の個展会場構成のように、入口・出口
の幕の位相をイメージしている。
皇居お堀端の東京国立近代美術館のような室内ではなく、
石狩国の入口・出口をイメージする。
近代の始まりと終焉、入口・出口。
ランド・ランドフイル。
岡崎文吉の<「ポプラ-」を挿植し・・・>と始ま
ったあの場所だ。
見えない川、界川から始まった私の旅も、ある俯瞰
集大成のように浮かんでくるものがある。
茨(イバラ)・戸(ト)。
シジフォスだな・・・。
<戸・ト>は、入口なのか出口なのか。
幕を開けて見なければ解らない。
曇天、清涼にして、静謐を呼ぶ。
最前列で最後尾。
背後には黒々と街の灯。
*それぞれの山田航「水に沈む羊」展ー9月20日(火)ー10月2日(日)
am11時ーpm7時:月曜定休。
参加作家 森本めぐみ(美術)・野上裕之(彫刻)・佐々木恒雄(絵画)
野崎翼(折り紙)・成清祐太(映像)・森美千代(書)・酒井博史(篆刻)
・竹本英樹(写真)・久野志乃(絵画)他。
:ライブ 及川恒平×山田航「橋」ー9月25日(日)午後5時~予約2500円
*橘内光則展「土曜の夜の夢」ー10月9日ー30日
*ホピ&カチーナドール展ー11月1日ー6日
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503