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テンポラリー通信

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2016年 08月 08日

作品届くー撓む指(4)

昨日網走から電話で漁師画家佐々木恒雄氏が作品発送したと
いう連絡があったので、休廊日で通院の日だったがテンポラ
リーに出る。
通院の3時過ぎまで待機する。
昨夕来週出産の久野志乃さんが自ら作品持参。
氷を思わせる白とブルーの油彩だ。
正面の八木保次・伸子作品、その間にムラギシ作品。
それに並ぶ南壁に久野さんの作品を置いた。
八木さんたちの北の春、黄、緑の色彩に冬の色、久野さんの
白、青が加わり、まん中に囲繞する時代・社会に蹲るムラギシ
の赤・黒が鮮烈に浮き上がる。
そして先程尾道の船大工彫刻家野上裕之さんから小さな木の
彫刻が届いた。
指一本立つ彫刻。
仏像のようだ。
小さいけれど、心打つ作品である。
ムラギシ作品の前の床に白い台を置き、そっと展示した。
上空には彼の以前の作品、日々使っている労働の革手袋を縫い
合わせた飛ぶ鳥のような「撓む指は羽根」作品が舞っている。
「撓む指は羽根」とは、村岸宏昭作曲の遺作作品の題名である。
最終日ライブで有山睦さん達が演奏する予定だ。
野上君の人差し指とも思える逞しい指一本。
そこに尾道で船大工をしている野上裕之の今を感じる。
この指は小手先、指先操作の指ではない。
指よりもっと、腕そのものを感じさせる。
そして祈りの姿勢だ。

それぞれのムラギシの今が集結してきたようだ。
ムラギシを通して、自分自身の今を俯瞰する。
記憶の裾野が過去から今に立ち上がり、自分自身の今という
現在を刻んでゆく。
そしてムラギシはそれぞれの生のネ(根・音)となる。
明日以降も楽しみだ。

*「撓む指は羽根 ムラギシ10年」展ー8月9日(火)ー14日(日)
 am11時ーpm7時:水・金午後3時閉廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2016-08-08 14:08 | Comments(0)


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