通院先の病院で今回の東京行き申請した。
招待状を見せ説明する。
事前にも口頭で話してはいたが・・・。
隣のベッドの若い男性が最近1週間東京方面に出かけていて、
これは私用の旅だったらしい。
私もその流れで考えていたらしく、院長はへばったか・・、と呟いて
いたので、えっ?と聞き直した。
一泊で通院日にわざわざ東京まで行くはずもないだろう。
しかも東京でも透析治療は欠かせないのである。
遊ぶ余裕などない。
ましてレセプションなど華やかな席は苦手で疲れるばかりである。
今回は招いてくれた気持ちを考え、ねばならぬとう気持ちが強い。
札幌の十倍の速度で走り回る東京には何の魅力も感じない。
ただこの地で培ったひとつの文化の根が、公的にも大きな花を
咲かし公開されようとする時、深く関わった根のランドとして立ち会
わねばという気持ちがあるだけである。
花人として自宅庭の巨大な根を展示し、次にはコウゾの木の皮を
使い絵の具滴る草稿を展示した村上仁美さんと私を招待した吉増
さんの気持ちには、正に此の根の精神(こころ)が潜んでいると
感じる。
出来得れば、渾身込めたフライヤーを二度にわたり制作した中嶋
幸治君、当初より展示構成・フライヤーデザインに関わった河田雅文
さん、さらには活字の技術を駆使して献身的に印刷をしてくれた通称
ブンタこと酒井博史君、新作「流星のハイウエー」の山田航君とも一緒
に行きたい。
しかし同行者は2名までなので、無理である。
行きたいと行かねばならぬ、とは微妙に違う。
様々な心模様を波紋のように広げて、吉増剛造展は来月7日より東京
国立近代美術館で始まる。
*「石狩・吉增剛造」展ー6月7日まで。
am11時ーpm7時:月曜定休。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel.fax011-737-5503