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2016年 05月 11日

石狩・吉増剛造展ー鉄橋(27)

高臣大介・聡子さんの結婚祝賀会の招待状が来る。
さらに吉増剛造展レセプションの招待状も発送されたという。
6月7月と立て続けに洞爺。東京とめでたい事が続く。
参列者全員が温泉の浴衣姿というユニークな披露宴設定は
いかにも大介さんらしい。
一方吉増さんの方は東京国立近代美術館だから、肩が凝る。
勿論浴衣はない。
2カ月間の長丁場なので、通院等のこちらの時間的調整を
整えて、しかるべき時に見に行くつもりだ。
レセプションは月曜日なので通院日と重なるし、東京で透析の
場所があっても時間的余裕があまりにも限られる。
お偉いさんが多いレセプションなのも気が重い。

昨日N君Mさんの協力で「石狩・吉増剛造」展の展示を終える。
1994年「石狩河口/坐ル」展の時の「石狩シーツ」草稿7点
と石狩シーツ朗読cdポスターをメインに1989年「界川遊行
ポスター」大野一雄石狩河口公演ポスター、さらに2010年
の「石狩河口/坐ル ふたたび」を始めとするこれまでの
フライヤーを展示した。
現在の「怪物君」までの流れを礎石のように見せる試みだ。
東京での大個展に合わせ、此処は此処独自の資料で協賛する
ものである。
展示終了後手伝ってくれたN君に大野一雄のヴィデオを見せた。
サンパウロ生まれの日系女性平田美智子さんに吉増展最終日
見せて以来である。
映像作家を目指すN君は、食い入るように画面を見詰めている。
雌の鮭が産卵後死ぬ場面。
その後新たな生命と母鮭への賛歌を真っ赤なドレスに着替えて
仮設ステージで飛び跳ねるように踊るシーン。
さらに雄鮭の死、聖書の蒼き馬、アルヘンチーナの亡霊が
舞台に現れ、やがてあの世の川の中へと入り、至福の踊りを川中
で見せ終わる。
こうして見ていて気付いたのは、川岸から川中へと渡された仮設舞台
が、仏壇や神社・祠のように、あの世への入り口の設定になっていると
感じられた事だ。
生と死の界(さかい)。
近代と前近代の界(さかい)。
さらには光と影・昼と夜の界(さかい)
さまざまな現象が、界(さかい)を鮮やかに刻みながら融合し移り過
ぎてゆく。
海抜ゼロの、深さも高さも消える豊かなゼロとなって、生命の存在を
賛歌し流れてゆく。
我々みんなで造った木の舞台が、界(さかい)という世界そのものの
宇宙を孕んで存在していた。
これは今回見て新たな発見だった気がする。
彼岸と此岸を結ぶ魔法の絨毯のような木のステージだった。
これが「石狩シーツ」だなあ。
吉増さんの草稿そのものが、このシーツになってくる。
アンコールでハワイアンを二度踊り観客みんなに一緒に舞台で踊ろう
と誘った大野一雄。
あれは間違いもなく、「石狩 みちゆき ・・・」O小屋桟敷。
吉増さんの「水機ヲル日・・・」最終ヴィデオのみんなへの呼びかけも
同じだと気付く。

高臣大介、吉増剛造両氏からのお招きは、きっと大野先生のアンコール
での踊りへの誘いに近い、O・Y・Y小屋への友情の誘いだなあ。

*「石狩・吉増剛造」展^5月11日ー6月5日:水・金午後3時以降
 通院で休廊。月曜日定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503


by kakiten | 2016-05-11 14:19 | Comments(0)


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