最終日昼晴れる。
器主体の前期。
光と音主体の見せる後期。
2週を終える感想を聞く。
見る人が二度来てくれて話を二度聞くのが楽しかった、
と高臣大介さんが答える。
この後千本への夢は膨らんでいるようだ。
昨年ヴェトナムで初の展示をし、次にはシンガポール
とか香港とかの話もあると聞く。
南回りだなあ、とふっと思った。
彼の親友の彫刻家谷口顕一郎はかって樺太経由で
シベリアを横断し欧州へ向かった。
ガラス作家高臣大介は南回りで欧州へ向かうのか。
そんな気がしたのだ。
アジア・中東を経てガラスの本場欧州へ。
カットグラスや色彩ガラスの本場で透明な吹きガラス
で勝負するには、アジアでの多くの経験がきっと豊かな
種子となり独自性の栄養となる。
そんな気がしたのだ。
ぱっと飛んで行くのではなく、充実させながら己を磨いて
本場で勝負。
そんな夢が広がる。。
向こうは千年以上の歴史を有するガラスの王国である。
極東の島国の北の片隅からガラス棹一本透明なガラスで勝負
するには、それなりの納得のいく積み重ねと努力が必要だ。
今年三年積み重ねて三百本。
この狭い空間で、もう千本の展示構想は描いている。
千本までの道程は同時にアジア・中東を経た欧州までの道程
でもあるだろう。
北の島の街の場末の片隅から、世界へ向けて小さな発射台
が未来を見ている。
ミサイルなんかより、はるかに心豊かな発射台だ。
光があれば、世界に通用するさ。
今日も午前の南の陽射しを浴びながら、美しい光と影と光彩
を見せる野の泉を表現した透明なガラス房を見詰めている。
午後夕方近く雪降り出す。
一面白い粉雪。
雪の白い粒子とガラスの透明な房が唱和している。
従兄弟同士みたいだ。
*高臣大介ガラス展「みつめあう。」-2月7日(日)まで。
am11時ーpm7時。
午後7時~酒井博史ソロライブ。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503