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2015年 12月 17日

展示完成・初日夕ー土(15)

初日モニター設置最後の調整が終わる頃人が
集まってくる。
吉増さんは週末来札予定だが、主役不在でも
初日は初日。
作品の周りを熱心に見守る人と、奥の談話室で
すでに呑み始めているグループ。
そこへ酒井さんが出来立てのフライヤーを持って
到着。
中嶋幸治さんの力作デザインだ。
酒井さんの印刷技術をもってしても、相当難産だ
ったと聞いている。
5回目の今年難度はさらに増したようだ。
細い糸で朱色に引かれた原稿の桝目の上に彩雲の
ようにかかる色彩。
まるで吉増さんの草稿の一部のようだが、これは
中嶋さんのイメージ制作。
その上に吉増さんの「怪物君 歌垣」の活字凸版
文字が被さっている。
この文字は酒井さんが全体重をかけて、上から印字し
その窪みが裏へと抜けている。
原稿用紙の桝目の垣から彩の雲が立ち上がるイメージ
のようだ。
正に今回の折りたたまれた草稿を包む紙の上に滲み出
た絵の具の色を想起させる6個の作品のイメージに
符合する色彩のコンセプトだ。

鈴木余位さんの吉増草稿を撮影構成した映像。
村上仁美さんのコウゾウの皮で構成した作品。
山田航さんの自作詩朗読で披露される歌。
これらとともにあらゆる印刷技術を駆使して作られた
フライヤーもまた中嶋・酒井両君の作品である。
吉増剛造という星を廻る惑星のように小宇宙が生まれ
周り出している。
初日に自然と集まった人たちは、星雲のようだ。

一度消えかけた雪が、今日再び降り積もりだす。
明日から冬本番が始まるだろう。
寒気と白い雪の煌きと翳の中で、「怪物君 歌垣」は
如何なる光で冬の季節の桝目から溢れ出るのだろうか。

*吉増剛造展「怪物君 歌垣」-12月15日(火)-1月10日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休・正月3ヵ日休廊。
 :鈴木余位(映像)・村上仁美(花)・山田航(歌)
 ;フライヤー制作 中嶋幸治 酒井博史
 :会場構成 河田雅文
*高臣大介ガラス展ー1月下旬前後期2週間

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel.fax011-737-5503
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2015-12-17 16:45 | Comments(0)


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