人気ブログランキング | 話題のタグを見る

テンポラリー通信

kakiten.exblog.jp
ブログトップ
2015年 10月 13日

心に響くー空(4)

作品とは不思議だ。
42年前の作品が今を生きる人の心を掴んでいる。
二度三度と訪れ、FB他にシェアーしてくれる。
それは作家本人に直接感動している訳ではない。
作品が保つ水蒸気のような何かに心打たれているのだ。
今日も一昨日そよ風のように訪れたK女史からFAX
が届いた。

 良い展覧会を開いて下ってありがとうございました。
 ・・・・・
 力強さ(色面も構成)が心に残り、2Fの作品には
 不思議な調和(底に沈む)を感じました。
 ・・・・
 お二方共良いお仕事を続けて下さい。祈ってます。

瀬川葉子さんが来る。
谷口顕一郎さんが彼女の作品に惹かれ購入し制作した
新たな作品を見せる。
ドイツへ帰国前置いていったものだ。
彼女は感動してこの作品を購入すると言う。
分割でお願いしたいという。
ひとつの作品との出会いがもうひとつの新たな作品を
生んでいる。
作品の心が、新たな作品の心を生む。
そして世代も性別も超えて、作品同士が今、”やあ~!”
と出逢っている。

佐佐木方斎の42年前の作品が今に語りかけるように、
色彩へ直向に挑戦した果敢な試みは画面という永遠の
中に息づいている。
作品という自立した額の中の宇宙は、限定された時代を
超え本質の処で回路を開く。
電波のインフラ回路とは違うもっと本質的な回路なのだ。

私達は今速度を重視した多くの回路に囲まれて生きている。
都市構造も情報も物流も交通媒体も多くがそうである。
そして速さに劣るものは切り捨てられる社会だ。
立ち止まり、振り返り、思い出し、樹木のように根を張り
そして心の種子を飛ばす時空の回路を忘れてはいけない。
作品という小さな宇宙は、この時空の種子のようなものだと思う。
作家自身が今42年前の種子と出逢ってる。
谷口顕一郎は瀬川作品という種子と出逢い交感したのだ。
ここで時は速さを主たる要素では存在しない。

佐佐木方斎が今回の作品群を人前に曝す時間に42年間が在る。
谷口顕一郎と瀬川葉子の作品が出逢うのに40年近い時が在る。
その時間に深い一瞬の意味がある。
速過ぎても遅くてもこの一瞬の輝く時機は存在しない。
その一瞬の宇宙を作品は抱擁して、自立している。
速さ・遅さで量られぬ料(はか)りがあるのだ。

*佐佐木方斎展「Housai’s Early works-1973~1974」
 -10月18日(日)まで。am11時ーpm7時。
*及川恒平・山田航ライブ「自転車に乗りながら口ずさむ二つのうた」-10月25日
 (日曜午後5時~予約2500円。
*HOPIショップ「Sun&Rain」ー10月30日(金)ー11月1日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2015-10-13 14:52 | Comments(4)
Commented by 中村惠一 at 2015-10-14 12:06 x
11月15日に札幌に伺います。この日は開廊されていますか?日曜日はお休みでしょうか?
Commented by kakiten at 2015-10-14 12:23
中村さん>15日居ります。日曜日は佐々木展最終日で開廊してます。
休廊日は月曜ですよ。お待ちします。
Commented by 中村惠一 at 2015-10-20 08:49 x
承知しました。それでは11月15日午後に伺います。
Commented by kakiten at 2015-10-20 12:51
あっ、今月と勘違い・・・。
11月ですね。11月15日の日曜ですね。
了解です。


<< 底冷えする日ー空(5)      風のようにー空(3) >>