テンポラリー通信

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2015年 10月 02日

カチーナ・ドールの故里ー花(23)

もう20年も前だろうか。
吉増さんから頂いた木の人形。
名作「石狩シーツ」に何度も出てくるカチーナ・ドールである。

 片袖の皺、皺、皺・・・しュツ
 ishikariの香、・・・
 (苦シクテ、アサマデ、カチーナ・ドールノ傍ニ、睡ムル)


 アリゾナよ
 研山(ズリヤマ)よカチーナドール
 大優婆ユリ大優婆ユリ

黒いインデイアンのようなその人形の頭の毛はすでに飛んで
もうないけれど、独特の存在感で今も棚の片隅に在る。
昨年東京でオープンしたHOPIアートギャラリーの展示が
テンポラリースペースで月末予定されているが、そのチラシが
送られてきて、何気なく見ていてあっと思った。
あのカチーナドールが載っている。
そうか、アメリカの先住民Hopi族の作品だったのだ。
平和の民という意味を持つというHopi。
僅か9千人余りという少数部族ながら、彼等の精神文化・作品
はピカソやアンデイー・ウォーホルにも影響を与えたと言われ
ている。
そんなHopi族と20年近く交流を続けている天川彩さんが
Hopi族専門店を昨年プロヂュースし、札幌で初めて公開す
るのだ。
不意に東京から飛び込んだ一本の電話から、この機会を得た訳
だが、その時は未だあの棚の片隅にある私と共にここまで附い
てきたカチーナ・ドールと繋がるとは思ってもいなかった。
普通は未知の東京からの展示即売などの電話依頼を受ける事は
ない私だが、この時は不思議と無愛想ながらも受ける気になった
のも不思議な縁である。
ホピという言葉にどこか記憶が応えていたのかも知れない。
きっとヨシマスさんから頂いた人形の記憶が残響のように響いて
いたのだろう。
そして今、それは明確な姿を現し始めている。

  ishikariの香(カ)、・・・・
  (苦シクテ、アサマデ、カチーナ・ドールノ傍ニ、睡ムル)

20年以上名作「石狩シーツ」誕生と共に私と行動を共にした
毛の抜けた小さな人形の故郷が、仲間達とともにやって来る。
そんな不思議な作品達が今月末に集まるのだ。
このカチーナ・ドールもきっと喜ぶ事だろう。
私よりももっともっと長い長い旅の末だから・・・。

*佐佐木方斎展「Housai’s Early works-1972~1974」
 10月6日(火)-18日(日)am11時ーpm7時;月曜定休。
*Hopiショップ「Sun&Rain in札幌」-10月30日(金)ー
11月1日(日)am11時ーpm7時。:31日(土)は天川講演会で午後5時まで。
*10月31日午後6時半~教育文化会館4階講堂「Hopi」特別講演。2000円

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2015-10-02 14:27 | Comments(0)


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