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テンポラリー通信

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2015年 09月 20日

体内自然と地球自然ー花(14)

体内自然と地球自然の不思議な合致。
それは本当は不思議でもない気がする。
体内の水分比率の塩分は、海のそれと同じ比率だと
言うし、出産の時間は月の満ち欠け、満潮時に多い
と聞くし、きっと体内自然はもっとどこかで地球と
同調してあるような気がする。
以前医療関係の友人が腎臓は寒気に敏感で、冬の臓器
とも別名で言うのよ、と教えてくれた。
主要な臓器に季節の名前があるなら、他の臓腑にも
季節の名前が付いているのかも知れない。
早春の盲腸とか晩秋のリンパとかもあるのかも知れない。
そういえば高校時代の数学の教師の仇名は盲腸だった。
青白く神経質で少しドモリだった気がする。
怒ると向きになって甲高い声だった。
生徒の人望はあまりなく、風貌と合わせて盲腸という仇名
になった由縁かもしれない。
この年代の見方は、ドキッとするような大胆性がある。
化石という仇名の理科の教師もいた。
これもそのままの謹厳実直で潤いのない印象だった。
小柄で面倒見の良いモダーンジャズ好きの国語教師は、
苗字一字をとってスガチビといった。
この年齢位まで容姿を容赦なく仇名に例える傾向がある。
内臓を仇名にするなんて全く先見性がある、と今思う。
きっと縄文時代には、そんな大人が真面目に縄文土器など
焼いて内臓模様を入れていたのかも知れない。
時代が進み人は内臓の記憶を喪失して大人となった。
それでも性格や容貌以外の特徴を時に肩の辺りがお父さん
とそっくりなどと話す事もある。
肩も身体の一部だから、見えない内臓の形も肉親の誰かに
似ていても不思議ではない。
そういう見えない物を見得る感覚が、きっと教師に内臓の名前
を付けた年台にはまだ生きていたと、今思う。

*佐佐木方斎展「Housai’s Early works」-10月
 6日(火)-18日(日)am11時ーpm7時;月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2015-09-20 14:15 | Comments(0)


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