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テンポラリー通信

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2015年 06月 26日

背広考ー屋根(24)

今日は暑い。
さすがに背広の上着も薄いのに替えた。
昨日まで薄ら寒い日が続いた。
花や樹は小雨に濡れて深い色を保ち綺麗だった。
しかし人には寒暖斑のリラ冷えの気温で、夏風邪に
罹りやすい気温だ。

今日は透析日。
夕刻から4~5時間治療する。
ベッドに敷くタオルケットと枕用のタオルをリュック
に入れてくる。
すっかりこのリュックはそれ用になってしまった。

昔仕入れの旅で窯元を尋ね歩いていた時、名古屋や
京都方面で真夏の時があった。
瀬戸や多治見に常滑そして高岡に金沢そして京都と
窯元・作家を巡った。
途中暑くて喫茶店に入ると、がんがん冷房が効いて
汗が一変に引く。
そして外へ出ると、またむっとする暑さ。
これに懲りてもう背広はずっと着たまま脱がない事に
した。
身体への温度差が押さえられて、その方が自然だった。
暑いは暑いまま、外気が冷房で急に下がっても背広の
内側は変わらぬ温度である。
それを見てある人が我慢強いなあ~と感心していたが、
そんな事はない、と答えた記憶がある。
名刺やら財布やら訪問先の資料等身に着けているもの
をすっと出し入れ出来るし、外の温度に左右されない
ガードとして上着は重宝だった。
脱ぐ時は徹底的に宿屋とか仕事抜けた時に脱げば良い。
そうして旅を続けた。

その頃の癖が今も続いているのだろうか。
今も上着をあまり外すことがない。
ごちゃごちゃ鞄を持つより気楽だからである。
街では会議用の資料とかあったので、アタッシュケース
を持つ事が多かった。
黒の頑丈なアタッシュで、今でも5,6個はボロボロに
なったものが2階の事務所の片隅に転がっている。
もうアッシュケースに背広ネクタイ姿はないけれど、
背広の上着だけはバック代わりに今も着ているようだ。
そうか、変わったのは小さなリュックサックが加わった
事だなあ。

*瀬川葉子展ー7月20日ー31日予定。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2015-06-26 12:52 | Comments(0)


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