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テンポラリー通信

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2015年 05月 14日

黒に銀のポプラー斜道(28)

秋元さなさんが茨戸の二本ポプラを尋ねる及川さんと山田さん
のスケッチを大きく、黒く長い紙に白で描きあげる。
黒い紙に白い線が銀色に浮き出て、人とポプラの微妙な描線が
風のように美しい。
現場で描かれたスケッチ画6枚とともに会場に展示される。
明後日ライブ予定の「二本のポプラをめぐる二つのうた」及川恒平
×山田航ライブの為の会場準備ができた。
岡崎文吉が川の蛇行を基本として自然工法の護岸を施設した石狩
河口の茨戸(パラ・ト)
その河口から内陸寄りにある、かって外輪船が行き交い夕張鉄道・
国鉄が石炭などを荷降ろしした港・江別。
この川と人を結ぶふたつの場所に立つ二本のポプラを、この地に
縁のある3人が絵と歌とソングで結ばれて、作品が生まれる。
本籍を江別飛鳥山にもつフォークソングの歌手及川恒平さん。
遠く両親の実家を茨戸、当別にもつ歌人山田航さん。そして江別
飛鳥山で生まれ育った美術の秋元さなえさん、
この3人の不思議な出会いが、とうとう明治時代初期に輸入された
ポプラの木を主題に、それぞれの移住のルーツを見つめるように、
自耕・カルチヴェート回路に入っている。
百年の時と今という時、風景と時代が交差して、3人の内界・外界
の宇宙が重なる。
自然が風景を通して、人と回路を保つ。
見捨てられたように立っていた二本のポプラも、きっと喜んでいる
に違いない。
こんなに見詰められたのは、明治の岡崎文吉さん以来だなあ~、と。

 ・・・普通耕作区域の境界線には「ポプラー」を挿植し、順当に其生育
 を遂げつつあるを以って、他日大いに面目を一新するに至るへきを信ず。
 是れ即ち、一旦新墾盗伐の為に滅儘せられたる河岸原生林に代わるへき
 ものなり。ー岡崎文吉

      (1915年「石狩川下流に於ける河岸原生林に就いて」)

*及川恒平・山田航ライブ「二本のポプラをめぐる二つのうた」
 5月16日(土)午後5時~予約2500円。
*佐佐木方斎展「Primary Painting」-6月2日
 (火)-14日(日)am11時ーpm7時:月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2015-05-14 14:50 | Comments(0)


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