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テンポラリー通信

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2015年 04月 18日

減量と筋肉ー斜道(9)

腎臓は水を司る命(ミコト)だから、身体に必要な水分を
守り、余分な水分を排除して身体を維持する役割がある。
そこから導き出される目標とされる体重をドライウエイト
と呼ぶ。
もし余分な水分が溜まると、他の内臓に負担をかけ機能を
阻害することになる。
特に関係の深い心臓への負担が大きく、心臓の胸巾との比
率内ー余分な水分の許容範囲ーから割り出される体重が
ドライウエイトである。
これは健康時一般的な健康的体重の目安、身長から割り出
される体重とは大分異なる。
健康時の私の場合だと175cmを基準にすると、体重は
67kgがベストだ。
しかし今のドライウエイトの基準では54kgである。
腎臓に負担をかけず、他の臓器にも影響を与えない基準値
なのだ。
腎臓機能が衰え、悪い水が溜まらない為の水分量が反映さ
れている結果だ。
しかしこの体重基準は絶対的なものではなく、筋肉をつけ
貯水部が増えれば、あたかもダムのように体内の水分の量
は変わって、体重の基準も変化する。
従ってまるで減量中のボクサーのように、筋肉を維持しつ
つ、水分を控え鍛えていかねばならない。
要するに水太りを極限まで抑え、必要なる水分のみにして
基本的身体を造り維持する事だ。
まあ本当のボクサー程過激なものではないけれど、基本的
な水分との付き合い方は相当に似ている、と私は感じて
いるのだ。
筋肉が弱まり水が溜まるようであれば、ドライウエイトは
さらに減量を要求され、ひどい事になる。
だから筋肉を鍛え増量し、そこに水分の貯蔵ダムを確保す
る事は非常に重要な事だ。
その構造がボクサーと似ていると感じる訳である。
ただ違うのは命を賭ける対象が、自らの生命維持と闘いの
勝利という名誉の為という違いはある。
ボクサーとは違い、この自分との闘いは何の名誉もご褒美も
ない闘いである。
その分ボクサーよりも緩く誘惑に負け易い、自分だけ自分
のみの命そのものを守る闘いだ。
トレーニング場も日常生活そのものがその場である。
サウンドバックが水の入ったペットボトルであり、すべての
水系の容器だ。
小さな珈琲カップからあらゆる食器にそれはある。

自分の拙い病への解釈を記しながら、ふっと「明日のジョー」
を思い出していた。
最後の対戦シーンで相手も減量からきた疲労で倒れ、ジョー
もまた倒れる。
あんなふうに格好良くは死ねないけれど、ある意味で私もまた
明日のトショォーだなあと(笑)-思っている。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2015-04-18 12:04 | Comments(0)


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