人気ブログランキング |

テンポラリー通信

kakiten.exblog.jp
ブログトップ
2015年 04月 06日

終わりの始まりー歩行(30)

公務員で某所の管理職にあるY女史が来る。
多分高向さんの人生上の先輩にあたるYさんには
是非この展示を見て欲しかった。
予想通りYさんは展示に感動する言葉を発してくれた。
それから3時間近くも居てくれただろうか。
調子に乗って私も自分の事、父や祖父の事まで語り
話は尽きなかった。
多分表には見せない多くの苦労を経験しつつも、柔らか
で少女のような感性を保って今を生きている。
そんなY女史は、高向さんにも大きな勇気を与えるもの
と感じていた。
作品を見てその後ゆっくりと寛いで様々な話に打ち込め
る、それも大きな評価の在り方と感じている。
作品によって心が開かれなくては、そういう時間は訪れ
ないからだ。

最終日らしく次々人が訪れ、閉じる30分前頃K氏が来る。
優れた感性の目の持ち主で、美術家ともデザイナーとも
映像作家とも何とも決め難い特異な人だ。
ここでする吉増銅造展の展示はすべて彼の手によるもので、
その会場構成力は吉増さんも唸らす実力の持ち主である。
その彼が嬉々として会場を廻りデジカメで撮影したり、
高向さんと話している。
気に入らなければ、プィと素通りする人である。
作品展には気難しく高踏派的な明瞭な審美眼を持つ人で
、滞在時間が長くなるのは作品と会場構成が気に入った
証である。
高向さんとは面識があったようだが、こうして作品を見る
のは初めてでその分新鮮で嬉しいのだろう、ここでも話が
弾んで空気が揺れる。
午後7時を過ぎようとして最後にまた友人と思しき人が
来る。

メタ佐藤さんに始まり、既知の人未知の人と濃く楽しい
時間が過ぎて高向彩子展は終わる。
仕事の合間最終日には終日在廊し、作品を通して自分と他者
と向き合い、ナイーブで初々しい高向彩子初個展は終了した。
この何か月か胃の痛くなるような思いをしてきた高向さんは
最後の一日で多くの勇気を頂いたようだ。
絵を続ける、とぽそっと呟いた言葉を私は忘れない。
間違いも無くあなた(作品)は、あなたでしたよ。
迷わず、描き、書き続けてください・・。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2015-04-06 14:58 | Comments(0)


<< 電話機とスマホー歩行(31)      高向彩子展最終日ー歩行(29) >>