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テンポラリー通信

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2015年 03月 27日

風のキッスー歩行(23)

夕方A氏が来た。
公務員の彼は多忙な毎日の中ドラム奏者でもある。
その彼が2007年のスイングジャーナル10月号の
切り抜きを持参してくれた。
読者通信の富樫雅彦追悼である。
格好良いドラマーだよ、それで切り抜いてとってあった
んだ、と言う。
初めて見るドラム奏者富樫雅彦。
少しA氏にも似た面影がある。
早速吉増さんからの手紙も見せた。
黙って読んだA氏はタイトル文字も含めてコピーさせて
欲しいと近くのスーパーへ向かった。
何も言わずとも全て分かったのだろう。
富樫雅彦への尊敬が間にあった。
吉増×富樫×A。そしてA×富樫×吉増。

もうひとつそんな魂の交叉を感じる事があった。
昨日のブログを打ち込んで直ぐメールが来た。
秋元さなえさんからで、資料届けに近日伺いたいという。
及川さんの江別・飛鳥山をブログに書いたばかりだった。
秋元さんは故郷飛鳥山をテーマに初個展を2年前開いている。
ここでも及川×江別×秋元と何かが動いている。

今朝ニューヨーク・トルコ留学1年の滞在を終えた鈴木余位
さんから宅急便が届く。
中には2つのバッグと一枚のTシャッと絵はがきとメモ。
山田さん村上さんと私へのお土産である。
私へのTシャッはチェルシーホテル前に立つ若き日のメカス
の柄。
村上さんにはトルコの大詩人ヒクメットのイラストが入って
山田さんには同じ詩人の写真が入っている。
メモには<僕も同じお揃いを持ってます!!>と書かれていた。
余位さんが初めてここを尋ねて来た時私以外で最初に会い親
しくなったのがこのふたりである。
札幌の3人への深い友情がこのお土産に込められている。
それを思うと心が熱く胸にこみ上げるものがあった。

 前略 ただいま帰りました。出発からちょうど1年となりました。
 ・・・アメリカ、トルコ、そしてフランスと世界の今の中心に居
 ながら隅を目指しました。頭より僕の足の方がよく知っているで
 しょう。その声を聞きながら、冒険を続けます。・・・

1年ぶりのなにか肉声を聞くようにこの文を読みながら、再び胸を
熱くする思いがあった。
これも余位×何かなのだろうなあ~。

風が触れるように、キッスするように、人が心の風で触れてくる。
遠い友人同士が心の風で触れている。
吉増さんも余位さんもA氏も秋元さんも及川さんもそれぞれの心の
風を飛ばしている。
高向彩子展3日目夕方から4日目昼の風の出来事だ。

 *高向彩子書画展ー3月24日(火)-4月5日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2015-03-27 13:24 | Comments(0)


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