土曜日Y君が来ると同時に写真家のM夫人が来た。
そして間もなくニューヨーク帰りの写真家T氏が来る。
自然と話はT氏のニューヨーク滞在の話となる。
面白かったのは、アートフェアーの会場の話より、自前で
地下鉄通路で路上販売をしていた話。
最初は本とか読み俯いていたが、途中から通り過ぎる人を
見詰めて対処したという。
相手の目を見てから反応が変わり、作品写真との対話が生
まれ沢山売れたと言う。
シャイな日本人は目を伏せ俯き勝ちだが、ニューヨークで
は目を上げ自己主張した方が受け入れられるのだろう。
公的なアートフェアーの会場ではなく、地下路上のひとり
対面販売を試みたT氏の行動と一般人との活き活きとし
た遣り取りが聞いてて面白かった。
作品への良いも悪いも本音のトークが路上という日常で
交わされる。
その経験は行って自らが行為しなければ味わえない貴重な
経験だったと思う。
もう会社辞めても生きていけるなあ、と半ば冗談めいて最後
に呟くように言ったのが印象的だった。
そして昨年出版された彼の写真本に短く寄せた私の一文が
あちらでも好評だったよ、とぽっつと伝えてくれた。
私の粗末な雑文が、少しでも役立っだったようで嬉しかった。
翌日日曜日は自宅でドボ~ンと休む。
最近は月曜日も透析治療で潰されるので定休日という感じが
しない。
何も無い日曜日がどうしても気が抜ける。
展示が始まればそういう訳にもいかないから、この日は休む。
今朝パソコンを見ると、次回展示の高向さんが来てたようで
申し訳ない事をした。
お詫びのメールを入れる。
+高向彩子書画展ー3月24日(火)-4月5日(日)
am11時ーpm7時:月曜定休。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503