大荒れの天気予報。
濡れた雪が降る。
帽子も肩も滴が滴り落ちる。
滲みる雪。
着地するとすぐに消える。
やはり季節はゆっくりと確実に冬から春へ。
河野本道氏を偲んで熊さんと会う日だったが
天候不順で延期となる。
中嶋幸治さんから連絡があり、次回展示予定の
高向彩子さんのフライヤーが出来たと言う。
吉増剛造展のフライヤーをデザインし絶賛され、
このところ大いにその才能を発揮しだした中嶋さん。
隠された才能が花開きつつある。
佐佐木方斎氏が来る。
次回展示の日程打ち合わせ。
先日某新聞に掲載された私の谷口顕一郎さんの作品評を見せる。
佐佐木さんがまだ床に伏せていた8年前この佐佐木さんを
取材したのが当時の某新聞のK氏だった。
その同じ人が私の原稿を今はデスクとして目を通したという。
1980年代北海道の美術界をリードした佐佐木さんは長い隠遁
生活を経てここ2,3年で復活し毎年個展を開くまでになった。
及ばずながら彼を励まし勇気付けてきた自分にはとても嬉しい
事だった。
同時に同じ80年代美術批評に筆を奮っていた佐藤真史氏が佐佐
木さんの個展に必ず顔を出してくれるようになった。
そして偶然彼も以前から腎臓を患っていて何かと私に忠告してく
れたのだ。
佐佐木さんの復活を通してその新たな作品とともに古い友人が
訪ねてくれた。
そして何よりも作品が作者自身を励まし、前へ進み力を与えた。
今年もまたそうした一歩が刻まれるだろう。
そして佐藤真史さんともまた再会するだろう。
今度は素直に同病として語り合う事になる。
今更ながら友人と医者の言う事は素直に聞くべきだと反省しつつだ。
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