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テンポラリー通信

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2015年 01月 15日

病院三昧ー道行き(9)

CT検査にエコー、心電図、そして透析と一日病院三昧。
展覧会が終わってもほっとする暇が無い。
今日は手首骨折の治療で整形外科へ。
担当医の出番を午前午後と間違えて、午前中時間が空く。
こんな状態で吉増展も一時は中止かという話もあった訳で、
それがみんなの協力で無事成功裡に終えたのは奇跡的な
事だった。
会場構成の河田雅文氏、フライヤー作製の中嶋幸治氏と
酒井博史氏、会場展示協力の谷口顕一郎氏、通院中留守を
守ってくれた山田航氏、企画の村上文さん、そして花を添
えてくれた村上仁美さん。
これらの人の熱い集中力がなければ今展示は成立しなかっ
ただろう。
勿論展示者本人の作品とこの場への熱い思いがあっての
作品展であるが、これらの思いが相互に響きあって深く
熱い時が生まれたのである。
遠く岩手より額装された吉増作品を百点近くも送ってくれ
た花巻の萬鉄五郎記念美術館や遠くイタリアよりアクリル
の額を送ってくれた岡本小百合さんのご協力も忘れなれな
い事である。
原稿用紙の草稿という通常の展示作品とは異なる特殊な
作品だけに、展示方法は当初から手探り状態でスタートした。
それに私の体調不良もあり。本当に一時は先行きが危ぶまれ
たのである。
作家とその周りを慕う多くの人のこの場での展示への思いが
今展を立ち上がらせ、会期中の熱い流れを持続させた。
そしてそれは同時に今展に関わった人それぞれの新たな転機
ともなって次なる出発を生む事だろう。
そうした人たちへの暖かい呼びかけが、吉増さんのヴィデオ
の声に色濃く籠められてもいる。
多分このヴィデオレターのようなものは異例の事だろう。
会期中送られてきた10枚近い制作ヴィデオとともに、この
最後のDVDはこの場のお宝となる。
色・香・艶・素・真摯・愛・友情の吉増剛造である。

そして画面終わりに近く、大野一雄の石狩河口の舞踏を思い出
し、文月悠美さんの詩に呼びかける絵筆を叩きつける爆発する
吉増さんが忘れられないラストシーンの始まりだ。

+高臣大介ガラス展「とめどなく」-1月20日(火)ー25日(日)
 am11時ーpm7時。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 yel/fax011-737-5503

by kakiten | 2015-01-15 11:35 | Comments(0)


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