今月13日の吉増展オープニングの写真を貰う。
中に佐佐木方斎と岡部昌生と吉増さん3人の一枚があった。
珍しい3人である。
70年代疾走する詩人として全国を突っ走った吉増剛造。
80年代を「美術ノート」編集、現代作家展、作品発表
とひとり3役で北海道の美術界を牽引した佐佐木方斎。
90年代テンポラりーを拠点に世界へ羽ばたいた岡部昌生。
それぞれがある時代を代表する実力者なのだ。
こんな3人が一堂に会し笑顔で談笑しているシーンなど
滅多にあるものではない。
3人の今の評価はそれぞれに異なるだろうが、それぞれの
出立ともなった70年80年90年代での歴史的仕事は
消え去るものではない。
ここにこうして3人が顔を合わせているのは、まだそれぞれ
が現役である事の証左なのだ。
この3人に今最も輝いている映像作家のひとり石田尚志の
突き抜けたような笑顔がもう一枚の集合写真に写っていた。
この4人だけで北海道に留まらず、日本を代表する作家の
集合のワンシーンである。
北の場末の小さなギヤラリーで本当に熱い男達の出会いが
実現していたのだ。
時間を経てあらためて写真を見て感じる事である。
それぞれの時代を代表する仕事を成した男達が、勿論今も
活動を続け吉増さんのライフワークに笑顔で立会い款談して
いる姿は勇気を与えられるものである。
ここで4人が一緒にいる事のそれぞれの今に至るまでの
ドラマの存在も思い起こせば深いものがある。
+吉増剛造展「水機ヲル日、・・・」-1月11日(日)まで。
am11時ーpm7時:月曜定休:正月3ヵ日休廊。
*高臣大介ガラス展ー1月20日ー25日
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503