抽象画のようだった。
Wさんのアイスバーンの路面写真。
コメントがあって、アイスバーンとはドイツ語だったんだ。
骨折までいかなくても何人も転んだと聞く。
病院が超満員だったのは無理ないなあ。
名医のおかげで指先から下も大分もう動くようになる。
手首自体は自由が利かないけれど、紐を結ぶ事が辛うじて可能だ。
髭剃り、歯磨きと日常の動作が左手に集中し不便この上も無い。
ニューヨーク在住の中岡リエさんが来る。
若林奮さん、岡田隆彦さんとも親しい関係だった美術家である。
某地での個展打ち合わせでしばらく日本に滞在という。
テンポラリーでは90年代に個展を開き、それ以来の付き合いだ。
吉増さんの作品と映像を見ていく。
途中写真家のT氏が見え、中岡さんとは初対面だがT氏の写真集を
見せると気に入ったとみえニューヨークの画廊紹介などして話が
弾んだ。
そこへ酒井文太君、山田航さんも見えて中岡さんは大喜びだ。
熱心な吉増フアンと私の事を心配してくれる人が交互に来て
手首の不自由は忘れてしまう。
そして水・金は腎臓のケアだから、今年は特に水難・金難の年か
もしれない。
ご心配を皆さんにかけながらも、良い作品と良い友人たちに支え
られ何とか師走である。
クリスマスイブの今日は、静かな大雪で路面も歩き易い。
綺麗なイブである。
吉増さんより懇ろなお見舞いのファックスが来た。
もう決してころばないように。
いいオトコが台無しになるよ。
いえ、いえ、・・とっくに台無しです。
名作「水機ヲル日、・・・」と向きって、師走・新年を超え
頑張ります。
多くの方にご心配おかけしてすみません。
*吉増剛造展「水機ヲル日、・・・」-1月11日(日)まで。
am11時ーpm7時:月曜定休:正月3ヵ日休廊。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503