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2014年 12月 20日

体内・体外宇宙ー透析・師走(16)

通院し治療を続けながら体内の宇宙と体外の大きな世界が
呼応しているのを時々感じる。
内臓の司る調和と外界の風景の存在。
空気や光や水や山と森そして海。
それらが体内の血や水、筋肉臓器の存在と呼応するのだ。
この呼応こそが生きている事の外部世界を開いている、
そんな感じが時々する。
時に病もまた内なる目を開かせてくれる僥倖である。
吉増さんの草稿と映像を見ながら、この稀有の詩人の
内臓言語と映像が内から外へと深く遠く発せられている
猛烈なエネルギーを思っていた。
物凄く内なるものが、外と呼応して渦巻いている。
写経のように吉本隆明の詩篇を書き写し、そこへ呼気吸気
のように自らの記憶を重ね合わせてゆく。
その両者の火花のような摩擦力が、外部へと発光されて
紙はのたうち発色されて輝く。
吉本隆明の日時計篇という詩は外にある宇宙内臓であり
吉増剛造の内部宇宙・臓器でもあるのだろう。
その内・外の呼応が虹の架橋のように世界を創るのだ。
深い内なる目線は対象となる外の内なる臓器に触れ、自ら
の内なる臓器と呼応し他者の世界へと放たれる。
私が今感覚で病の内に感じているのはそういう内外の呼応
である。
一本の樹木に内臓の直立を感じ、その有機的な豊かさを
思うのだ。
樹木もまた命そのもの、ミコトだなあ。

*吉増剛造展「水機ヲル日、・・・」-12月9日(火)-1月11日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休:正月3ヵ日休廊・

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2014-12-20 10:50 | Comments(0)


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