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テンポラリー通信

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2014年 12月 16日

風満ちてー透析・師走(12)

土曜日夕吉増剛造氏来廊。
静かにオープニングが始まる。
昨夜から朝までかけて一篇の詩を創ったという。
協力してくれた友人たちのそれぞれの一文をコアにして
「水機ヲル日、・・・」と題された詩。
それを参加者全員にコピーして渡し、朗読したいという。
時間とともに人が集まりだしてくる。
東京の映像作家石田尚志氏、慶応義塾大学出版局村上文氏、
ミュージシアン川戸郷史氏等道外からの参加者も多い。
宴が始まり何度も私を引き出して吉増さんが喋らせようと
する。
胸に多くの言葉が埋もれていたが、堰を切って迸るまでに
は至らなかった。
体調もあったがみんなに感謝の気持ちが一杯で自分のこの
展示に対する微々たる感想など披瀝する気持ちになれなか
ったのである。
宴も半ばとなって東京からこの日の為に来た石田さんが
快調に語りだす。
旧知のドイツ在住の美術家谷口顕一郎氏と会えた事もあり
話が進む。
20年程前沖縄で吉増さんと逢った時当時深く感銘してい
た詩「絵馬」の話をし、その時頂いたという吉増さん直筆
の絵馬の文字絵のコピーを持参してくれたのだ。
絵馬の記憶が20年の歳月を経て蘇えっている。
この空間の展示と石田さんの記憶の空が繫がったのだ。
この日の宴には色んなドラマが生まれたけれども、中でも
一番のドラマはこの石田さんの「絵馬」のコピーのお土産
だったと思える。
石田さんと札幌の縁はこの時の吉増さんからの一言。
北海道へ札幌のテンポラリーを尋ねたら・・という言葉が
あったからだという。
今回の展示がふたつの20年を飛び越して、1977年、
90年代の「絵馬」が走って来たのである。

 入電アリ。
 河川ノ増水、低い土地の浸水、河川ノ増水、低イ土地ノ
 浸水
 ------
 漁師さん、金毘羅さん、この空に吊る絵馬は、どっかに
 ないかしら、
 美しい着物を買って、せんになって走ってゆきますー。

*吉増剛造展「水機ヲル日、・・・」-12月9日(火)-1月11日(日)
 am11時^pm7時:月曜定休:正月3ヵ日休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503 
 

by kakiten | 2014-12-16 12:39 | Comments(0)


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