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テンポラリー通信

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2014年 12月 11日

絵馬の空ー透析・師走(9)

展示初見前からの熱い想いが届く。
吉増剛造さんからのファックスである。

 「水機ヲル日、・・・」この奇跡的な立ち上がりによって
 1977年8月15日に一日で書きました「絵馬」thou
 sand steps and more」の主行or柱の行
 でありました・・
  「この絵馬を吊る空はどこかにないかしら、-」
 この一行の空がとうと見つかった一瞬でもありました、-。

名作長編詩「石狩シーツ」から20年、さらに初期長編秀作詩
「絵馬」誕生から40年折重なり重層するように詩人の独白が
続いている。

 浪江、南相馬、陸前高田を巡りましてあの大震災への貧しいほんの
 心ばかりの”こげたor濡れた紙の捧げもの”と専心して参りまして三年、
 ・・・いや「石狩シーツ」から20年、とうとう”絵馬の空・・・” が、
 美しい姉妹とみなさまの魂によってその姿を見せたのだと思いました。

深い詩人の洞察力が見る前からこの空間を美しい絵馬の空にしている。
40年前若き天才は「黄金詩篇」を引っさげ疾風のように詩壇に登場
し走り続けた詩人が今その遠い空を今見上げている。

 入電アリ。
 ・・・・潮岬デハ、東北東。風力四、雨。07ミリバール、二十三度
 漁師さん、金毘羅さん、この空に吊る絵馬は、どこかにないかしら、
 ----
 入電アリ。
 河川の増水、低イ土地ノ浸水。河川ノ増水、
 低イ土地ノ浸水

40年の時空を超えて吉増剛造は今遠い絵馬と560葉を超える大草稿
を抱えて交信しているのだ。
<入電アリ・・・入電アリ・・> 
この会場が、この展示が詩人の内部宇宙基地ともなって、その着水が
待ち遠しい思いである。

*吉増剛造展「水機ヲル日、・・・」-11月9日(火)-1月11日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き 
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2014-12-11 13:40 | Comments(0)


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