テンポラリー通信

kakiten.exblog.jp
ブログトップ
2014年 11月 23日

熊賑わいー街灯・霜月(7)

朝から熊フアンで賑わっている。
自宅の奥に忘れられていた熊の木彫りを抱えて
持参してくる人も多い。
日頃私蔵され忘れられていた木彫りの熊を表に
出す事で自分の生きた時代を語りたいのだ。
床の間や下駄箱そして押入れといったかっての
アナログな生活空間とともにあった木彫りの熊
なのである。
従って来客者の滞留時間は総じて長くなる。
その間に新たな客が来るから切れ目がない。
ひとつの地域の一つの時代を象徴する物として
熊に代わるものがはたしてあるのだろうか。
さらに床の間や押入れのようなアナログな空間
が消滅した現在熊に取って代わるような時代の
記憶を語る物が今あるのだろうか。
若い世代にも前の時代の記憶の象徴として、かつ
可愛いをキーワードにして熊を愛でている。
そんな老若男女の流れが絶えないのだ。
この現象が南の沖縄で起きるとは思えない。
この現象はこの熊の生息する北の大地だからこそ
生まれるのだろう。
国際化とか現代アートとか言われるものは、こうし
たその地固有の際を保った作品を見失ってはいない
のか。
時代もまたそうである。
その時代固有のなにかを固有性として記憶の底に
磁場のように生じさせ得る事。
そうした縦軸の行為を大切にしなければならない。
移り変わるものの多い現在。
木彫りの熊が発するメッセ-ジは奥が深いものがある。

*山里稔と木彫りの熊展ー11月30日(日)まで。
 am11時ーpm7時:月曜定休。
*吉増剛造展「水機ヲル日・・・。12月9日ー1月11日

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
[PR]

by kakiten | 2014-11-23 16:08 | Comments(0)


<< 役所内廻りー街灯・霜月(8)      通院と通勤ー街灯・霜月(6) >>