テンポラリー通信

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2014年 09月 21日

蜻蛉の飛ぶ日ー境界・長月(13)

久し振りに晴れて青空広がる。
夏の年の終わり、冬の年の始まりの境を蜻蛉が飛ぶ。
いつもの自転車道、琴似川に界川と円山川が合流する辺り。
今は暗渠の環状線沿いの道だ。
競馬場と卸売市場が繋がって高層ビルのない平坦な広がり、
遠くの山並みまで見渡せる空間となっている。
風が流れ緩い起伏が続く。
空中を風が流れるように、地上にもかって水が同じように
流れていただろう。
その風に乗って僅かな雨の後の水溜りに命を繋ぐ蜻蛉がいる。
束の間の聖水のように、一対の命紡ぐ蜻蛉。
ふっとテンポラリーだなあ、と思う。
とりあえず、一時の命を育む水溜り。
決して堂々とコンテンポラリーと胸を張るようなものでない。
暗渠の見えない川、本来流れているはずの水を信じて命を繋ぐ。
その在り様が蜻蛉と重なって想うのだ。
とりああえず(テンポラリー)が同時代(コンテンポラリー)へと
深化するか否かは判らない。
ただ目の前の本来在るべき川、水の流れに向かって命を注ぐ。
それがすべてである。

青空の下風が流れ、山並みが広がり、水が光る暗渠の道で、
蜻蛉の命を繋ぐ姿にふっと共感してそんな事を思っていた。

*中嶋幸治展「風とは」-9月23日(火)ー10月5日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休。
*メタ佐藤写真展「光景」-10月7日ー19日

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2014-09-21 12:31 | Comments(2)
Commented by 上木和正 at 2014-09-22 09:53 x
冴えわたる夕張清水沢の空にも蜻蛉が飛んでいます。
夕張市美術館コレクション展が山をくだり、岩内の海のほとりで
開かれていて、夕張から車で170キロ、4時間余の道のり。
歩けば何日かかるかと考え思いながら行ってきました。
Commented by テンポラリー at 2014-09-23 10:31 x
上木さん>そうですか・・。いつか札幌でも展示をしたいです。
かって関わった人たちも巻き込んで・・ね。


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