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2014年 09月 08日

消えない雲ー境界・長月(4)

雨となって消えない雲があるという。
最近の新たなデーターである。
雲を生む微粒子の量が多過ぎて滞留するらしい。
なにかネットの世界のクラウドという雲にも似て気持ち
悪い話である。
地球上の全ての現象が有機的に繋がって、水・空気・光の
透明な三元素が変に凝縮し滞留すると、澱みのようになって
世界のリズムが狂ってくる。
流れない川や動かない低気圧、そして消えない雲。
異常気象が少しづつ進んで、いつか爆発的に加速化したら
この地球はどうなるのか。
人間社会などひとかたまりも無い。
自然との境に添って生きた先人の知恵を今一度再考察すべき
時である。

京都の古い家屋に残る坪庭の知恵。
自然の光と風を取り入れ生活の中に活かす術。
岡崎文吉の自然工法の護岸と同じように、日常生活にも自然
と添った原則が活きていたのではないのか。
その自然との境を国土強靭化計画などといって力づくで遮断
しようとする。
なにか新たなショートカット富国強兵の臭いがするのである。
境を差別・区別・遮断の壁にせず、如何に開いた回路にするか。
雲の持つ空と地上の美しいベールのような境の衣を、オーバー
のような固い遮断の衣にしてはならないのだ。

雨となって消えない雲が出来ているという事は実に恐ろしい
世界である。
境が段々と固定化されつつある証拠であるからだ。

*中嶋幸治展「風とは」-9月23日(火)-10月5日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2014-09-08 13:56 | Comments(0)


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