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2014年 08月 29日

秋晴れーポプラー・葉月(17)

澄んだ光と風が燦々と降り注ぐ日。
ふらりと故村岸宏昭君旧知の青年が入ってくる。
ここを訪れるのは7年ぶりという。
映像作家大木裕之氏とも縁ある人のようで、高知にも
滞在していると言う。
村岸の追悼本を購入してくれて、暫し彼の話をした。
聞けば本人は北大出身で自ら歌と演奏を続けていると
いう。
今日の天気のように透明感のある好青年だった。

札幌市環境局主催で岡崎文吉展が時計台で始まった。
山田航さんの短歌作品や谷口顕一郎さんの茨戸の
岡崎式護岸マットレスをテーマとした作品も展示され
ているという。
来月10日には例の1999年STV40周年記念番組
も再上映するという。
ここで約1年前に発掘した映像が再び岡崎文吉とともに
日の目を見る事はとても嬉しい事だ。
百年前からこの地において、人間が如何に自然と向き合
ってきたかを先人の知恵とともに見詰める良い機会である。
ひとりの人生、ひとつのテーマを深く掘り下げてこそ見え
てくるものがある。
川の蛇行を基本にして護岸を考えた岡崎文吉の自然工法
の理論原理は、現在の護岸だけではなく街路にも通じる
都市論にも繋がり、文化の問題として問い返されるべき
ものだ。
ショートカットが主流の文化風土は近代も今も変わらず
君臨しているからだ。

この斜め通りをふらりと立ち寄った青年のように、人も
また本来蛇行するぶらぶらぶらりが必要なのだ。


*中嶋幸治展「風とは」-9月23日ー10月5日

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2014-08-29 14:41 | Comments(0)


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