友人でフリースペースプラハ主催の大橋拓氏が亡くなったと
K氏から連絡がある。
長く闘病中なのは知っていたが、いつもこのブログのフェー
スブックにイイネを押してくれ、先日の谷口顕一郎展にも
初日に来ると連絡してくれたのだが見えず、気にはなって
いたのだ。
山鼻に在ったプラハという名の元病院だった建物で自由な
美術家の為のスペースを切り盛りしていた頃の元気な姿が
目に浮かぶ。
その後この空間は閉鎖されそれから再び新たな場所をずっと
探し続け、途上で病に倒れ療養しながらも新たな場所を探し
続けていたのだ。
一緒にした仕事としてはイギリスの現代美術家ロジャー・ア
ックリングの滞在制作の企画が懐かしい。
石狩の望来の山本旅館に1週間滞在し制作したロジャー・ア
ックリングも先日亡くなったと聞いたから、思い出のふたり
が相次いでこの世を去った事になる。
さらに奥三角山の戸谷成雄の野外作品を案内してみんなで
山中を駆け登った頃の記憶も蘇る。
この頃から彼は体力弱く最後尾だったなあ。
プライドは高い人だったが心根は優しい理想家だったと思う。
もう一度自分の理想のプラハプロジェクトを場所をみつけ
展開したかったのだろうと、その志の半ばを心から惜しんで
静かに冥福を祈りたい。
*中嶋幸治展「風とは」-9月23日ー10月5日
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503