谷口顕一郎展の展示が進んでいる。
札幌国際芸術祭500m美術館での展示を終え、こちらの
個展展示に本腰が入ってきた。
奥さんの彩さんは奥の談話室を整理整頓して綺麗に片付け
てくれた。
乱雑だった物たちが整理されてなにか室内の風通しが良く
なった気がする。
整理整頓というより、これはもうひとつの編集能力である。
棚の使い方、資料の纏める位置。
床が床として床であり、壁が壁として壁である。
そんな風に空間が生き返ってくる。
ケン(顕)とアヤ(彩)はまことに絶妙のコンビだ。
アヤさんの編集能力とケンの創造力が遠い欧州でも、また
そこへ向かったシベリア経由の旅にも十分に発揮され
今がある気がする。
10年ほど前欧州を目指す彼らに、稚内からサハリンを経由
して北回りで行く事を勧めたのは私で、ふたりはその通りに
デルスウザーラの世界を経験しつつシベリア鉄道で欧州へ
入ったのだ。
その時の旅の写真やアヤさんの書いた日記が今も手元にある。
飛行機を乗り継ぎ南回りで欧州に行くのではなく、札幌から
北回りで陸を踏締めて行く。
その半年近いふたりの行程が今もふたりの絶妙のコンビの原
動力になっているのだと思う。
そして10年。
故郷札幌での新たな出発の時である。
*谷口顕一郎展ー7月19日(土)-27日(日)am11時ーpm7時
:月曜定休。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
yrl/fax011-737-5503