猛暑が去って、秋風のような風が吹いている。
この気温差でさっぱり風邪気が抜けない。
熱は無いようだが吐き気と咳が止まらなくなる時がある。
それでも毎朝自転車で通勤しているが、街を歩くより地
下鉄に乗るより楽である。
歩きスマホや自転車スマホ、暴走する肉食系の自転車等
に気をつければ気持ち良い走行となる。
Y君も車を止めて新たに自転車を購入し感激していた。
資金が足りなくて真剣に競馬に賭けて稼いだという。
毎日乗って、なんと健康的な乗り物なのかと語っている。
ただ問題は冬の半年で、そのハンデイをどう補えるかである。
佐佐木展も中盤に入り、少し中弛み。
私も疲れが出て一日2階事務所に篭っていた。
方斎さんも退屈したのか、熊のように会場を歩き回り
酒をひとり飲み続けている。
その足音と時折トイレに入る音だけが響いていたが、この日
通常より少し早めに帰宅すると帰って行った。
彼と同時代を疾走した多くの美術家たちは、今それぞれに社会
的地位もある教授やアーテイストになっているが、失われた
’90年代の没交渉の時間は今も続き新作発表の今日に馳せ
参じる気配も無い。
大向こうを意識した国際芸術祭よりも、もっと大切な地元の
花を見据えるナシヨナルな視座を無くしてなにがインターナショ
ナルなのか。
新幹線とさらなる冬の五輪への道筋を感じる時、芸術もスポーツ
もグローカルな一極集中の資本の論理内で存在している。
*佐佐木方斎展ー6月3日(火)-15日(日):月曜定休。
am11時ーpm7時。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503