快晴の母の日の後、自分の誕生日が来て曇天。
心もブルー。
素寒貧のすってんてんで、青ざめた5月だ。
「緑の運河エルムゾーンを守る会」設立の契機ともなった
伊藤邸のマンシヨン容認が先日示され、高さ百メートルの
高層賃貸マンシヨンが建てられる方向だ。
1万4千平方メートルの敷地に6割の緑地保全が義務付け
られたと報道されているが、植物園ー偕楽園緑地ー清華亭
ー北大構内と繋がる水脈の源泉に在る伊藤邸の自然はもっ
ともっと保全されなければと感じている。
伏流水が湧き出て泉となり川となって流れていた源泉の地
である。
高層ビルは同時に高さの分だけ基礎を地下深く掘らねばな
らない。
新幹線の誘致も決まり、その線路の拡幅も隣接しているの
で影響があるだろうし、マンシヨンなら駐車場も必要にな
るだろう。
流れは新幹線ー札幌冬季五輪と第二の東京に続く都市改造
へとその方向性を暗示していて、自然や文化を第一にする
方向へは向かっていないと感じるのだ。
新幹線や高層ビルといったショートカットの直線構造が示
唆するものは、効率本位の自然保全とは対極にある価値観
だからである。
その目的の為にスポーツというカルチャーやアートという
芸術が大義名分として掲げられ巻き込んでゆく。
国際という名のグローバリズムの大波となって、土地固有
のナシヨナルな風土を喪失させていく。
それは札幌オリンピックの後に広がった風景でもある。
この地にはこの地の顔があれば良いので、なにもどこかと
同じ顔を持つ事が進歩でも発展でもなんでもないのだ。
札幌は別に第二の東京などにならなくても良いし、別の風土
の中にあるのは自明の事だ。
透明な大輪のシラネアオイやオオバナエンレイソウが咲き誇
る今の季節、この花たちの育つ風土の独自性、美しさを忘れ
てはいないか。
*大木祐之「メイ」映像個展ー5月中旬以降予定。
*佐佐木方斎展ー6月3日(火)-15日(日)
*谷口顕一郎展ー7月22日ー27日予定
*斉藤周展ー8月1日ー10日
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